元旦の夜、ちょっと外に出る用事があって、ついでに近くの神社に初詣に行くことにした。ところがこの神社は電気がついているものの暗くて、何となく気味が悪い。以前この近くで、ひったくりの犯罪もあったほど人通りも少ない。神社の前に自転車を止めて境内をうかがった。カップルらしき人影が見えたから、少し待って人がいなくなった頃に行こうとしたのだが、あとから来た親子に先を越されてしまった。別に順番があるわけじゃないが、あとで参拝しようと思い待っていたらその親が賽銭箱の前で子供に説明していた。子供にお金を渡して、このお金をこの箱の中に入れて、それから手を合わせて、お願い事を言うんだよと聞いていた小さな子供は、お金を賽銭箱に入れてから、手を合わせて何かブツブツ言い始めた。最初は何を言っているのかわからなかったが、近くに寄ったらはっきりと聞こえた。その子供は手を合わせながら何と、南無阿弥陀仏を何度も唱えていた。まさか神社で、それも初詣・・・。いったいどんな環境で育っているんだろう? 横で参拝していた僕を上目遣
いにみながらニタッ と笑った顔を見たら何だか気味がわるくなってしまった。
近くにある神社。 昼間この前を通る時、何も感じないんだけど、この日だけは別だった(笑) 正月早々こんな話でごめん!


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