巨人、 優勝おめでとう!!
驚異的と言うか奇跡と言うのか最大13ゲームの
差を逆転して、32度目のリーグ優勝を果した。
僕はこの瞬間を見たかったが、テレビ中継がなく
しかも地元のラジオ局も中継していなかった。
以前ほどの熱狂的な巨人ファンではなくなったが
それでも、まだ巨人ファンであることは違いない。
僕は小さなラジオを持って酒を買い、近くの静か
な公園で、かすかに聞こえてくる、岐阜ラジオを
聞こうとした。
ところがラジオの感度が悪くて、ところどころしか
聞こえてこない。
ヒットを打って、塁に出ていることがわかっても
その後の中継が雑音で聞こえてこない。
やっと聞こえてきたと思ったら、相手チームの
攻撃にうつっていた。
だんだん、イライラしてきて、気がついた時には
ラジオは池の中に投げ込まれていた。
自分ではラジオを投げた記憶がない。
聞く手段がなくなって、しかたなく大きな公園
に行って、草野球を見ることにした。
ネット裏のベンチに座って、酒を呑もうとした
時、隣のベンチから野球中継が聞こえてきた。
見ると、明らかにホームレスとわかる3人の
男たちが野球を聞きながら話していた。
僕はラッキーと思い、その男たちに話しかけて
一緒になってラジオを聞いていた。
おそらく、周りから見たら4人のホームレスに
見えたのは間違いないだろう!
いよいよ巨人の勝利が決まりそうになった時に
何か物足りない感じがした。
それは巨人が勝っても、阪神が負けなければ優勝
が決まらないことである。
勝った瞬間に優勝だ! って言うのが理想の
パターンなのだが、こればかりはしかたない。
感動の少ない優勝の瞬間ではあったが、長い
ペナントレースを振り返ったら、過去に無い
感動をともなう優勝だったはずである。
僕は3人のホームレスと野球談義をしていたが
ふっ とあることに気がついた。
この日は僕も帽子をかぶっていたが、そのホーム
レス達も帽子をかぶっていた。
ところが、そのうちの一人がかぶっていた帽子に
見覚えがある。
見覚えどころか、以前僕が所属していた草野球の
チームの帽子なのだ!
僕はそのチームの最初の監督だったし、今でも
その帽子を持っているから見間違うはずがない!
どこで手に入れたのか聞いてみたら、ベンチの上に
忘れてあったと言う。
僕はその男に、うちのチームの帽子だと確認が
とれたら取りに来るからな! と言って、チームの
本拠地であるスナックに電話して確認しようとした。
電話に出たママさんに聞くと「帽子を無くしたという
話は聞いてないが、現監督のS君がテレビのニュース
でホームレスの事が報道された時に、一人のホームレス
が、チームの帽子をかぶっていたのを見た!」という
事だった。
現監督がテレビとはいえ、確認しているのだったら
間違いないと思い、戻ってみたが、すでにその男は
立ち去ったあとだった。
最近、野球が気になって更新を疎かにしていたから
何でもいいから と思って書いてみました。
とりあえず、巨人ファンの方
優勝おめでとうございます!
次はCS(クライマックス・シリーズ)です。
去年の悪夢が蘇ってきて、いやな予感がするけど
頑張って、日本シリーズを目指してほしい!
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