皆さんの周りに すぐに説教じみたことを
言う人っていません?
そういう人に限って お前の方こそ説教される
べきなんだよ! って思う人の方が多いよね?
居酒屋で呑んでても 全く知らない人から
説教じみたことを 言われたり、普通に話して
ても 酒の量が増えるにつれ 説教じみた話に
なる人もいる。
昨日、買物に行ったスーパーで 久しぶりに
近所に住む友達に出会った。
その友達とは よく一緒に 呑みに行ったり
してたが 突然連絡がなくなった。
一緒に呑んでいると いつも口癖のように
「あんたの生活態度をみていると そのうち
倒れるんじゃないかと 思うから 酒の量を
減らすとか、休肝日をつくるとか した方が
いいんじゃない? それでないと 脳梗塞とか
になって 寝たきりになっちゃうよ!」 と
脅かされ続けていた。
その友達に 久しぶりに会ったから「おぉ〜
久しぶりだな! 元気だった? 突然連絡が
途絶えたから 心配してたんだぞ!」と聞いて
みると「いやぁ 実は ちょっと病気になって
酒も控えててさ・・」 と詳しくは言いたく
なさそうだった。
「まさか 脳梗塞になったんじゃないだろうな?」
と聞くと そのまさかで 脳梗塞で入院していた
そうだ!
幸いにも 症状が軽くて 後遺症も残らず仕事に
復帰できたからよかったが もし重い後遺症が
残ったら仕事どころではない!
20代でも発症する場合もあるらしいから、若い
からといって安心は出来ない。
いつも僕に 気をつけろよ! と言ってた本人が
病気になったんじゃ 話にならない!
僕が若い頃に 音楽で飯を食ってた時があったが
その頃に プライベートの時間は 薬やシンナー
やったり、酒をがぶ飲みしたりで かなり乱れた
生活をしていた。
それでも物足りない時は、街で喧嘩の相手を探して
いたりしていた。
そういう僕を見て 事務所の先輩が 話があるから
と言って僕を連れ出そうとした。
どうせ説教だろう! と思い断ったが「先輩の言う
ことが聞けないのか?」 の一言で 僕は借りて
きた猫のように おとなしくついて行った。
そして 着いた先は大きな居酒屋だった。
先輩は ビールを2本注文してから「お前は1本で
我慢しろ!」と言い 美味しそうに呑んでいた。
僕は いつ説教が始まるんだろう? と思い待って
いたが、説教するどころか またビールを追加して
美味しそうに呑んでいる。
すると先輩は僕を見て「そう堅いこと言わずにお前も
呑め!」と 訳のわからないことを言っている。
「お前は1本だけにしろ!」って言ったのは先輩なのに
何を言ってるんだろう?
よく見ると先輩の目が据わっているではないか!
もしかしたら先輩は酒乱なのではないか!
こんな状況で説教されたら たまったもんじゃない。
でも先輩だから 言うことは聞かなければならない。
そう覚悟してたら、先輩は あろうことか 隣の
テーブルにいた4人組に「お前ら、うるさいぞ!」と
因縁をつけ始めた!
おいおい! 俺に説教できる立場の人間かよ!
こっちが説教したいくらいである。
先輩はさらに相手を挑発しているから、喧嘩になる
ことは明らかである。
こうなったら先輩に加勢するしかない。
いくらこっちが悪くても黙って殴られたくはないし
優位に立つには先制攻撃しかない。
そう思って立ち上がると 先輩は相手に「お前ら、
俺はテレビに出てた人間だぞ!」と叫んでいた。
確かに先輩は テレビに出たことは あったらしいが
僕は見たこともないし、そんなこと言っても優位に
立てるわけでもない。
こんな時に何を言ってるんだろう? と思っていると
先輩は 店の人に向かって「俺の用心棒を呼んでくれ!」
と大声で言っていた。
僕は先輩に用心棒がいるなんて 聞いたこともないし
見たこともない。
先輩は自分から喧嘩を売ったにも かかわらず もう
すでに防御体制に入っているわけである。
先輩が弱みを見せたため、相手がいきなり殴りかかって
きた。
僕は応戦するしかなく、相手と殴り合っていたが、
聞こえてくる声は 先輩の「ごめんなさい」と「すみま
せんでした」の声だけなのだ!
先輩を見ると 座り込んで土下座しているではないか!
戦意を喪失しそうになったが、ここで引いたら負けを
認めることになってしまう。
しかし張本人は謝っている。
僕は どうしていいかわからず、その場に立ち竦んでいた。
相手も これ以上は やる気はないようである。
僕は先輩を抱きかかえるようにして立ち上がらせた。
すると先輩は「君、むやみに喧嘩を売っちゃダメだよ!」と
僕に言うではないか!
思わず「それは俺のせりふだ!」と先輩を殴ってしまった。
次の日に先輩と顔を合わせた時、先輩は「夕べ何かあった
のかね?」と覚えてない振りをしていた。
僕は「先輩! 夕べ 今まで見たこともない腰抜け野郎を
見たんですよ! 先輩ならキッチリ説教できるはずですから
今度、その腰抜け野郎に説教してやってくださいよ!」
と言ったが 先輩の顔は明らかにひきつっていた。
僕は、かまわず「先輩、今夜、四人で呑む予定なんですけど
腰抜け野郎の話で盛り上がりそうです」と言ってみた。
先輩は期待通りに「俺が奢るから、俺も参加していいかな?」
と言ってくれた。
人に説教する時は、まず自分が説教できる立場なのかを
よく考えてからにしましょう! という教訓でした(笑)
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