二週間ほど前の朝起きた時、左半身が妙に痺れていた。 僕にとっては珍しいことではないし、どっちかと言うと たまにあることでもある。 しかし今回はちょっと違っていた。 いつまでも痺れが治まらない。二日後にバンドの練習があったからちょっと心配になってきた。 まぁ、なるようにしかならないと腹を括ったが、心配した通り、練習では思うように手が動かない。 もっと心配なのは一週間後のライブである。しかし今更心配したってどうしようもない。 いざとなったら、うまく誤魔化せばいい!と思いまた腹を括った。そして先週の土曜日にライブの日を迎えた。 ライブハウスに着くなりビールを呑み本番を待った。 いざ本番となったら心配していたことが嘘のよう………。なんとか乗り越えた。
左半身に痺れを感じ始めてから一週間後に病院に行ってきた。 家族やバンドのメンバーの強いすすめもあり病院嫌いの僕もしぶしぶ行った訳である。 朝の九時半に病院に行き、さんざん待たされMRIやCTとか血液検査もして、心電図もとられて、医者の診断は脳梗塞だった。幸いにも軽くすんだから良かったが、死んでいたかもしれないとまで言われた。
しかし、一番驚いたのは血圧が210にまで上がっていたことである。 思わず「やった!ギネスに申請してくれ!」 と叫んでしままい 医者からマジに怒られた。
今度脳梗塞がおきたら命の保証はできないと言われたが不思議なことに他人事のように聞こえた。
しかし酒やタバコを人一倍やってりゃ、こうなることは最初から解ってたはずなんですがね〜〜。

3