昨日、栄町に行こうとして歩いていて赤信号で
待っていた時若い女性がニコニコ笑いながら
近づいて来た。
僕には見覚えのない顔だったから後ろに誰か
いるのかな? と思い振り返ってみたが誰も
いない。
何の用だろう? と思っていたら「私の会社は
洋菓子を作っています」と言うから「それが
どうした?」と冷たく言うとどうもそれを買って
ほしいようだった。
「今から出掛けるっていうのに荷物なんか
持ちたくない!」と言うと不満そうにして
いたが僕はその場を離れた。
しかしどんな理由があったのかは知らないが
いきなり繁華街で物を売りつけようとする
なんてそれがどれだけ美味しいものであっても
買う気にもなれない。
若い女性からいきなり声をかけられたら相手に
何か魂胆があるっていうことは以前にも思い
知らされたことがある。
僕がイケメンだったら声をかけられても納得
するかもしれないがそうじゃない!
ある日、繁華街を歩いていた時若い女性から
声をかけられた。
「素敵な所があるんですが一緒に行かない
ですか?」と言われ暇だったから「いいですよ」
と言うとそのままタクシーに乗りある場所まで
連れて行かれた。
着いた先は今は営業していないボーリング場跡地
だった。
そのビルの一室に案内され部屋に入るとたくさんの
人がいた。
思わず宗教団体かな?と思ったがそうではないようだ。
僕は一番後ろの席に座って何が始まるんだろうと
期待した。
すると一人の男が壇上に立った。
それと同時に大きな拍手が沸き起こった。
一体何なんだろう?と思っていると何か商品を手に持ち
それがいかに素晴らしい商品であるか説明し始めた。
僕は自分が置かれている立場がよく把握できない。
ノコノコ着いてきてなんでこんな話を聞かなきゃ
ならんのだ! と段々腹がたってきた。
さらに壇上の男は「この商品を皆様が売れば皆様も
大金持ちになれます」言いだした。
「これってマルチ商法だ」って思った時についに堪忍袋
の緒が切れた。
僕は座っていた椅子を投げつけて「お前ら、みんな
騙されちゃえ!」 と言い部屋を出ようとした。
すると後ろに立っていた男達が五人ほどで僕を制止
しよとして僕を外へ連れ出そうとした。
「お前らが外に出そうとしてるんだろうが俺は自分の
意思で外へ出るんだから大きなお世話だ!」 と言い
外に出た。
今思っても自分に腹がたつ!
ある男に誘われてある宗教団体の会合に行ったことが
あるがその光景と全く一緒だった。
前で話していた男の一言一言に大きな拍手が沸き起こる。
もし拍手をしないと「お前は信者じゃない」と思われそうな
雰囲気である。
僕の友達がこの宗教団体に誘われていたのだが断っていた。
しかし執拗な誘いに負けて信者になって毎晩大きな声で
お経を読んでいた。
隣で寝ている僕はたまったもんじゃない!
しかも朝も早くから大きな声でやりだす。
その男がある日仕事中に大怪我をした。
僕は毛布持参で病院に駆けつけ一晩中友達の看護をした。
しかし友達の入った宗教団体の人達は連絡したにも
かかわらず姿を見せなかった。
やっと姿を見せたのは怪我から三日たった日だった。
そしてベッドで寝ている友達に言った最初の言葉が
「君はまだまだ信仰がたりなかったから怪我をしたんだ」
だった。
僕はそれを聞いたときその男を殴り飛ばした。
人が大怪我をしているのに最初の一言が体の心配じゃなく
信仰がたりなかった?
これって人間が言う事か?
僕は今でもこの宗教団体が大嫌いである。
普段こっちから挨拶をしても無視するくせに選挙が
近づくとやたら愛想良くなって相手から話しかけて来る。
宗教を信仰するのは自由だから何もいう事はできないが
信仰心があるならもっと人間を磨け! と言いたい。
ちょっと話がそれてしまったがいきなり知らない人からの
誘いがあったら注意しましょうという教訓でした(笑)

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