先日発売の“ライダースクラブ”誌に掲載されました
「ネモケンフィギュア」の詳細を書きます。
今後も「ライディングテクニック」などのコーナーに
出演予定ですので(笑)お楽しみに・・・。
今回モデルとなった、ライダースクラブ誌主宰の
根本健さんは、元・世界グランプリに参戦された
凄いライダーなんです。
バイク乗りの方々にとっては、神様。みたいな存在で・・・緊張。
長い事一緒にお仕事をさせて頂いておりますが・・・
いまだに、目の前に根本さんがおられると・・・緊張しまくりで・・・笑。
言いたい事の1/10も言えない自分がおります・・・汗。
この企画では、素体以外はほぼフルスクラッチの作例となります。
革ツナギ・ヘルメット・グラブ・ブーツ・ヘッド・・・と
3人のチームで、それぞれが担当している部門を勢威努力しました。
ちなみにその担当は
・ヘルメット&グラブ&ブーツ担当 TOM
・革ツナギ担当 be-con
・ヘッド造型&素体カスタム&総合監修 MATSUYAランド
★作品データ
ヘッド:スカルピー粘土によるカスタム
素体:メディコムトイRAH301改をカスタム
革ツナギ:be-com.SHOP製
ヘルメット:香港製のヘルメットの形の修正及びカラーリング
グラブ&ブーツ:シリコン素材により複製
こちら↑がTOMさん製作のグッズ。
ヘルメットのシールドマウント基部の台形?部分を自作し
シールド自体もヒートプレスにて透明の物を自作。
塗装及び各部シールも自作されています。
グラブ&ブーツは一度原型を自作し、その原型をシリコン剤にて型取りし
離型剤を型に塗り付けてから、防水用のシリコンを何度も塗り付けて
複製を取っています。
塗装は、素材がシリコンなので何を塗っても弾かれるので
剥がれたら塗る。を繰り返しています・・・トホホッ。
こちらの革ツナギは、be-conの力作!
監修の僕のワガママによくぞ堪えて作ってくれた!と
感謝しております・・・汗。
脱がせた状態でも、充分にリアルなシルエットに仕上がりました・・・嬉。
実はウチには元GPライダーの革ツナギが7本もあるのです・・・
ですから、このリアルなシルエットに至るまでは
それはそれは細かいチェックと直しが入りました。
http://www.matsuyaland.com/treasure.html
自慢ですが(汗)これが↑僕が保有しているコレクションです・・・赤面。
(“正蔵・MASAKURA”って言うのは、僕のもうひとつのペンネームです。)
当初、1作目は「着れれば良い」条件でツナギを起こし
そこから直しをドンドン入れていきました。
細部の作り込みより、全体のシルエットの方が重要なので
出っ張るところは出っ張らせて・・・それを強調する為に
それ以外は目立たない様に細目に作りました。
中でも一番悩んだのが・・・腰・肩・ヒザ部のシャーリングで
完成品は、ツナギの素材と同じ物となりましたが
候補としては同系色のジャージ地。というのもありましたが・・・
最終的には同素材の物で決定しました。
各部のメーカーロゴですが、これはPCによるbe-conの自作で
裏にノリの付いた布地に印刷し、一文字づつ切り出して
一文字づつ貼り付けています・・・汗。
台座はイエローサブマリン製の物を使用。
地面だけ、サーキットのピット内の路面を模して
#60くらいの紙やすりを使い、白線を入れてから
ドライブラシで全体にウエザリングを入れました。
素体は、メディコムトイのRAH301改を使用。
根本健さん自身、たいへん細身で小柄だからです・・・。
この身体で1000ccオーバーのバイクをオモチャの様に
扱われるので・・・ホントに信じられません。
先日も根本さんのライディングされるバイクのリアに乗せて頂き・・・
200キロオーバーからのコーナーへの進入を体験して来ました・・・凄。
(もちろん、サーキットでの同乗ですので・・・。)
話しがそれましたが(反省)・・・
今後の予定でこの作例がバイクに乗る。って事になるので
背骨にRが付く様に「せぼね君」に替えています。
その上から、スポンジテープでウエストを作っています。
せぼね君の装着例は、ライダースクラブ誌に載っております・・・汗。
ヘッドの造型は、僕が担当・・・
当初「上手く似せられるのか???」と大きく動揺しておりましたが・・・
何とか、編集部の方々や根本さん本人からも「OK!」頂けたので
何とかなった様で・・・ホッ・・・笑。
それで、このヘッドはヘルメットの脱着をする事が多いので
所々、黒で汚れてしまっています・・・許して・・・汗。
このヘッドは、最初からバイクに伏せる。って前提で作りましたので
この様な角度が付いています。
ですから、目も上目がちにしてます・・・笑。
こうして見ると不自然にも見えますが?・・・
バイクに乗せるとバッチリ!です。
レース用の革ツナギって、身体を“前傾”させる事が前提で出来ているので
素体もそれに合わせて、肩が「グッ!」と前に出る様に
干渉部分を削り落としています・・・。
この効果で、根本さんの特徴的なポーズが取れる様になっています・・・笑。
素体の内モモ部分を大きく削り落としています。
そして削り落とした部分にスポンジテープを貼り付けて体型補正をしています。
これはバイクにまたがった際に、タンクとのマッチングを
リアルに見せる為の対策です。
内モモがタンクにめり込んだ感じにしたいのです。
このハンドはbbiのG3,5用の360度自由に動くハンド。
指や甲部を全て切り落としています。
ここにTOMさん作のグラブを差し込みます。
このグラブはシリコン製なので、指も自由に動きます。
これで、ブレーキ&クラッチ操作の図。も再現出来る訳です・・・笑。
いやいや、それにしても今回の作例は・・・
苦労しました・・・大汗。
TOMさん、be-con、本当にご苦労様でした!!!感謝。

1