世界最強のクライマー・山野井夫妻を襲った「一瞬の魔」。しばしの逡巡の後、宙吊りになった妻の頭上で迫られた究極の決断とは。『檀』以来十年ぶりとなる、待望久しい最新ノンフィクション長編。
途中ではどうしてもやめられなくて、久々に夜更かしをしました。
のほ本♪のゆこりんさんの記事を読んで、興味を持ち、
もろりんさんのHPの企画であげられていて読もうと思いました。
どちらの記事もさらっと読んだだけだったので内容も覚えておらず、途中まではノンフィクションだとも知らずに読んでいました。
道理で、伏線が甘いというか思わせぶりなのがわざとらしいなんて思ってましたが、違いました。真実なんだから、すっきり洒落た演出なんてできないわけですね。納得。
文章にも、おや?と思う稚拙な表現があったのですが、取材上での本人たちの言い回しの影響のように見受けられました。
内容はもう壮絶。考え付く限りの困難に見舞われます。考えられないような苛酷な状況の中でのクライミング。常に死と隣り合わせで、ハラハラし通しです。普通だったら100回死んでるかも。
どうしてそこまでして山に登るのかは、理解できないのですが、そこまで好きになれることをしている彼らは本当に幸せなのでしょう。
クライミングの迫力やドラマティックさ以上に、夫妻の生き方、考え方、強さに惹かれました。

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