新ヨゴ皇国の皇子として、チャグムは友好国であるサンガル王国の新王即位式に出席するためサンガル国を訪れる。サンガル王国は海の自然に恵まれ、王族同士の絆の深い国だが、南の国に狙われ、内部には反逆者が。チャグムは陰謀に巻き込まれることになる。「精霊の守り人」シリーズ第4作。
タイトルが「旅人」で終わるこの作品は、新ヨゴ皇国の皇子・チャグムが中心の外伝です。
思慮深く、誠実な青年に成長したチャグム。その成長の影にバルサとの日々が見え隠れしてなんとも嬉しい気分になります。
そして、チャグムの側仕えである星読み博士のシュガも、知性と謙虚さを併せ持ち、チャグムと共に大きく成長しました。
2人が危機に面したとき、またバルサやトロガイに助けてもらうのでは、と思ったりもしましたが、そんな甘い展開じゃなくて良かったと思います。
これからチャグムには、政的な攻防が待ち受けているのでしょうが、彼がどう切り抜けていくのか、とても楽しみです。
バルサと再び出会う時が待ち遠しいです。

0