NARUTO 巻ノ47 (ジャンプコミックス)
岸本 斉史 ★★★★
前巻に引き続き、ペインとの戦いの巻です。
自来也・カカシが倒されるほどの敵、ナルト以外相手にならない、助けに入っても足手まとい、という設定なんですが、ちょっとしんどい。
魅力的な脇キャラあってこそのナルト。
途中4代目やヒナタ登場で感動はありましたが、ナルトメインで何巻も戦闘シーンが続くのは無理があるかも。
ただ、この巻はメッセージ性が強く、「復讐の連鎖を断ち切る」という忍者の存在に相反するこのテーマを描くために、ナルト主軸なんだと感じました。
ファンタジウム 4 (モーニングKC)
杉本 亜未 ★★★★☆
やっぱりいいです。
人生観がかわるような深いセリフの数々。
それでいて説教クサイ漫画ではないし、静かに心に沁み込んで涙を流せるような素敵な作品。
ありがちなサクセスストーリーとは違う展開に驚きの連続です。
続きが、水中の鍵開けマジックというハラハラな場面なので気になって仕方ありません。
ONE PIECE 巻55 (ジャンプコミックス)
尾田 栄一郎 ★★★★☆
ボンちゃん最高。
おかまでありながら男気のあるボン・クレーに感動です。
インペルダウンでは、噂に違わず苦戦を強いられるルフィですが、バトルシーンも単純な強さ比べではなく、キャラの個性を前面にだしたストーリー重視の展開。
55巻にしてマンネリ感を感じさせない奇跡の漫画です。
おかま界の神様いわさんや、過去の敵が次々ルフィの仲間となっていく様子。鳥肌ものです。
苺田さんの話 4 (講談社コミックスキス)
小沢 真理 ★★★★
設定はSFファンタジーなのだけれど、内容はほんわかホームドラマ。
りかちゃんの人形に入った宇宙生命体の苺田さんが、いじらしくて涙が出ました。
小沢さんの手にかかれば、SFもここまでリアルな生活感を醸し出すのかと感心してしまいます。
苺田さんの存在がみんなにバレそうな次巻が気になります。
バガボンド(31)(モーニングKC)バガボンド(31)(モーニングKC)
井上 雄彦 ★★★★☆
「世の中に強い人などいない。あるのは強くあろうとする人だけ」
心に残るセリフです。
あの憎らしいお婆がここまで魅せてくれるとは。
弱くて卑怯な又八も、ここへ来て、その存在意義を感じさせてくれました。
ヒーロー武蔵に対して、凡人である又八。その存在を疎ましく感じたのは、自分の中の弱さや卑屈さと重なるものがあったからかもしれません。
数日前に、井上さんの密着取材をTVで放映しているのを見たのですが、ちょうどこの巻でした。
井上さんも納得のお婆の表情。天才漫画家の息が吹き込まれたキャラクター達。
毎回書いてますが、芸術作品です。
ゼフィルスの森 (KCデラックス)
大和 和紀 ★★★
イジメで学校に行けなくなった少女が、森で一人暮らししている祖母に預けられ、自分を取り戻すというお話。
素晴らしい自然、エコな暮らし、祖母のボランティア。
子育ては下手だったけれど、生活感なくかっこいいおばあちゃん。
でも、なんとなくつまらない。
大好きな漫画家さんだけに、綺麗事でまとめた感じのこの作品は物足りなく感じました。
漫画を貸してくださったみなさま、ありがとうございます♪

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