高校時代の吹奏楽部同期生からの情報を得、某デパート前広場で行われた坂城中学校吹奏楽部のミニライブを聴きに行った。

この指揮者、高校時代の一つ上の先輩で、当時もこんな感じで指揮をしていたなー、と懐かしく思いながらみていた。
強風と小雨の中、中学生らしいさわやかな演奏をしていて、思わず自分の中学生時代を思い返した。あの頃はトランペットをやっていて、僅かながら自信もあり、ソロの場面では緊張しながらもまずまず堂々と吹いていたように思う。しかし3年生の時の文化祭で、初めて口と音が震えるという経験をした。それまでは「怖さ」を知らなかったのだろうな。
しかし中学生のころからこんなに大編成で、コンクールに出て金賞を取ってくるような環境で演奏できるなんて、小さな農村で育った自分にしてみれば、かなりうらやましい話である。自分の中学時代は入学当初が部員9名で、先生がフルートやドラムで参加し、10名で演奏していた。他の学校の演奏を聴くことも無かったから、そんなモンだと思っていた。3年の時、部員が25名になり、ここは一つコンクールに出てみようと地元ラジオ局主催のコンクールに出て、参加賞程度の評価をいただいたのを覚えている。のんびりしていたが、これはこれで楽しかった。
そうそう、昨年、吹奏楽連盟の吹奏楽コンクール長野県大会で中学校の部の審査員をやったとき、当時の先生がある学校を指揮していた。20代の若かりし頃、小さな農村の学校で9名の部員を必死にカバーしてくれていた先生も、いまではこんなに大編成の中学生を見事にまとめ上げ、ダイナミックな演奏を聴かせてくれていた。これはちょっと感動。時代が違うとはいえ、同じ中学生でもこんな演奏ができちゃうのかぁー、先生、カッコイイっすー。
コンクール終了後、舞台裏で再会し、「教え子に審査されちゃうとはなー」と複雑な笑顔を浮かべておられた。ま、これも一つの恩返しだと思ってくださいませ・・・