茨城県吹奏楽コンクール地区予選の審査員をしてきました。
控え室に入ってまず最初にしたのが、閉会式で行う講評を誰がするかを決める作業。年上の方が、いやいや若い者が、等々、いろんな理由を付けて決まることが多いのですが、今回はとにかく公平にということで、アミダで決めました。けっこうドキドキ・・・ハズレ・・ホッ。
それぞれ頑張ってきたことがわかる好演が続き、とても楽しかったのですが、気になることがありました。
Timp.のマレットについて、硬い音を出したいときにスーパー・ハードなものを使用する人がとても多い。各メーカー、赤いフェルトだったりします。もちろんそれが必要な場面もあるでしょう。しかし、多くの場合、もっと質感があるマレットを使ってほしいなー、と思える場面がほとんどでした。
普段の音楽室での練習やホール練習で、「もっとハッキリ」「もっと強く」と言われ、どんどん硬いマレットを選択するようになるのでしょう。しかし、客席が埋まったホールでは響きが客に吸われ、意外とやっていることが細かく聞こえるものです。
もちろん硬い方がよい場面はたくさんありますよ。しかし、ペチペチさせているだけでは魅力的ではないですね。もうちょっと肉付きのあるマレット選択を考えたいと思うんです。
セッティングについて、かなりの割合で打楽器を下手側にセットする学校があるのですが、それはなぜなのでしょう?
ひなだんが2つしかないので、金管をそこに載せたいというのはわかります。しかし、1段目にしか使っていなくて、2段目が空いていることもある。これはもったいない。
弾いている側からすれは、金管の後ろにいた方がやりやすい。みんなの呼吸をを目で確認しやすいし、リズムを強く提示できる楽器だから、なるべく中心に近い方が良いでしょう。
聴いている側からしても、管楽器とブレンドされて心地よく響いてくると思うんですがねー。
とにかく、S.Dが一番隅っこに追いやられているのは、何とも理解し難い。役割を考える必要がある。
何か理由があるのなら良いですよ。もしなんとなくだったら、考えてみてほしいです。