長野県飯田市で、小学校教員用打楽器クリニックを行った。
普段金管バンド等を指導していると、打楽器を専門に習った事がない人にとってはわからない事だらけのようである。高校時代の先輩が飯田市の小学校に勤めていて、相談を受け、これが実現した。
小学校に限らず、学校の楽器で特に目に付く問題点が、小太鼓やボンゴ等の皮の張り方だ。大抵の場合、緩すぎるのだ。
小太鼓は、表が緩いと音色も悪いし、スティックが上手くハネない。裏が緩いと響き線が素速く反応せず、歯切れが悪い。表も裏も、とりあえずB♭くらいにしてみてはどうだろう。
もちろん、状況に応じてそれ以上でも以下でも良いのだ。
ボンゴは、かなりカンカンに張った方が良い。ただし本皮の場合、使用後は若干緩めて使用前にまた張り直す、という作業を毎回すると皮への負担が少なくてすむ。
とまあこんな事から具体的な弾き方まで、普段疑問に感じている事を挙げてもらったり、こちらから提案したりし、最後には皆でラテンパーカッションの合奏やボディーパーカッションまでし、かなり有意義な1日になったように思う。
とにかく皆さん積極的で、とても楽しかった。
しかし時間が足りなくて、まだやり残した感は否めない。また次回がある事を祈る。