先週は仙台、昨日今日は新潟にて、吹奏楽コンクール地区予選の審査員をやってきた。
出来は様々だが、これにかけて来た皆さんの熱い想いが充分に伝わって、胸が熱くなる日々を過ごしました。
さて、毎年のように同じ事を書いている気がするが、かまわず感じた事を書きます。
ティンパニの赤フェルトマレットが大人気です。超ハードです。
きっとホール練習をして、もっとハッキリ、と言われてそれを使うことになるのでしょう。
しかし、これではティンパニ本来の深い音色が出ないのです。
これなりの使い道はあります。でも、メインで使うのはクレイジーです。
しかし、約3分の2の団体でこれが使用され、ペチペチ言わせてました。
どうか、プロのオーケストラや吹奏楽の演奏会に足を運んでください。良い音に触れ、自分もこういう音を出したい、というイメージを持ってください。
次にスネアドラム。
皮とスナッピーを緩いまま弾いている人がいます。自分の好みにチューニングする、という発想が無いのでしょう。
太鼓は、誰かが使ったものをそのまま使っていてはダメです。やる曲に合わせて、出したいと思う音が出るよう、チューニングして演奏するものなのです。ボンゴやコンガ、大太鼓もそうです。
また、皮やスナッピーには寿命があります。良い音を出せなくなってきたら、新品と交換する必要があります。
良い音でなければ、やってる意味が無い。なんならやらない方がまし…言い過ぎですかね。
セッティングについて。
なぜか、打楽器が管楽器とすごく離れて演奏している団体がある。なぜ?
多分、慌ただしくセットしていたら、思いのほか管楽器が前のほうにいて、それに気づかないまま始まった。あるいは、気づいたけど今さら直すと時間がかかりすぎて迷惑だから…
こんな感じですかね?
まさか、このほうが良い理由があって、あえてこうしてる?
まあ、近い方が良いのではないでしょうか。
合わせシンバルと大太鼓が離れて弾いている団体が、まだまだたくさんあります。
とりあえずテレビででも、オーケストラの演奏を見てください。この2つが隣同士でない例は、ほぼ無いのではないでしょうか。
この2つが一体となった時に放たれるサウンドが重要なのです。それに気づいてほしいです。大太鼓と小太鼓とのアンサンブルより、重要なのです。
以上です。
まあ、これらのことは、この仕事を始めてから気づいた事で、自分の高校時代は、前述の学生そのままでしたが。
せめてこの記事を読んだ皆さんは、今から考えてみてください。