水野晴郎さんが亡くなったそうだ。オレが子供の頃はレンタルビデオが普及し始めた頃であったが、現在のように皆が観たいものをガシガシ借りて観る、というフットワークはまだユルく、テレビでやっている映画をお茶の間で観ることが多かった。テレビ映画に力があった時代だったと思う。したがって、故淀川長治氏、そして水野さんはお茶の間の顔であった。さっきふと思い出したのだが、まだ実家にいた頃、中学か高校の時に、道端で水野さんに遭遇し、握手をしてもらった。我が家は南九州の歓楽街のど真ん中にあり、有名人が講演か何かで来た折りには滞在することも多かったのであろう。しかし田舎でテレビに出ている有名人に遭う、というのはかなりの一大事なのである。水野さんはにこやかに対応してくださり、手が柔らかかったという記憶もある。シベ超は迷作として名高いが、やりたいことはやりきった、という「気合い」はビンビン伝わってきた。御冥福をお祈りします。今日。仕事。忙しい。いま休憩。おわり。

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