昨日。仕事終わり外へ出た途端、少し降り始めた。職場に戻り、傘を探す。忘れ物か何かで、誰のものでもない数本が倉庫に置いてある。立派なやつはすでに誰かさして帰ったと見えて、残っているのは何か変な傘であった。まぁ、いいか、と外に出てさしてみると、骨が2、3本、折れている。情けない傘だけれど、雨は避けられる。変な傘でもささなきゃア〜、濡れるゥ〜と脳内で唄いながら帰る。帰宅してギターを弾く。集中力が無い上に分裂症気味だから、弾こうと思うものがコロコロ変わる。ここらへんが、中途半端な腕になってしまった原因かと思う。昔から薄々わかっていたけど。Lちゃんバックダンサー練習からK嬢が帰ってくる。よもやま話をする。久々に少しだけウィスキーを飲んで、寝る。今日。起床して、スーパーへ買い出し。「朝、とりあえず胃に入れる要員」の乾スパゲティを買う。洒落た理由では無い。ひとり暮らしを始めた頃、「マラソンランナーがレース前に喰うらしい」ことを識り、朝に元気の無い自分には善いのではないか、と食べる
ようになった。最初の鍋が小さ過ぎて、思い切り焦がした記憶がある。米も、朝喰う要員であるが、あれは、朝起きた時点で炊き上がっていないと遅刻する、という欠点もある。買い物の途中で、空気が春から夏にかけての匂いになっていた。鼻と脳の結びつきが強いようで、匂いによって風景がフラッシュバックすることが多々ある。きわめて抽象的な風景が思い浮かぶ。小学校の頃のあの感じ、とか。このフラッシュバックは何だかドキっとして、好きである。近所の建築中のモデルルームの溶剤のシンナーみたいな匂いにワクっとした。幼稚園の頃に実家を建て替えた時の記憶であろう。家に戻り、飯喰って風呂入って、出勤。年に二度くらい来る、面倒な仕事にとりかかる。偏差値入力。試験日が増えれば、学校は儲かり、受験生は受かりやすくなる。末端で、入力件数が増えて苦しんでいるオレがいることを彼らは知る由もない。扱う学校は関東一円、オレは九州の人間だから予備知識なく、偏差値低そうな校名の学校が無茶苦茶な難関校だったりしてそのギャップに驚くのは嫌いではな
い。オレの先入観だと、大袈裟な校名と偏差値は反比例するのだけれど、関東は必ずしもそうではない。しかし、学校の多いこと!世界一ではないだろうか。日本は。いま休憩。おわり。


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