昨日。帰宅して食事。食後、ギターの緊急オペ、といってもジャック部分のハンダをつけ直すだけだが、こういう作業は苦手な方なので、オレにとっては手術みたいなものである。時々、器用な人間と勘違いされることがあるけれど、自分が好きで勝手にやって勝手にやめていいような事は、気楽なので、興が乗って、細かくできる。そんな細かい事はやらなくてもよろしい、という状況下では、変な助平心がはたらいて、誰かが驚くのを期待して、無駄な精密機械と化す。やり方が決まっていて、義務感の生ずるような場合、ビビリが入って、しどろもどろになり、がちゃがちゃしてしまう。器用というのは、後者のような状況のものをスマートに片付けられる巧者のことだと認識している。前者のようなのは、助平なのにタチが悪いようなものだ、なんつっ亭。それで、と。ジャックカバーを開けて、導線のまわりのビニルだけを切り取って、導線を剥き出しにする。これは慎重にやってうまくいった。次に元々付いているハンダを、熱したコテで取りのぞく。これがうまく取れない。みんな、
どうやってるのだろう。剃り残しの髭みたいにハンダが残ったけれども、とりあえず除去する。つづいてハンダ付け。あらかじめユーチューブでプロのハンダ付けを観て、ホレボレして、さぁ、オレもあんな風に、と思ったが、下手過ぎて自分でもびっくりした。技術家庭の教科書に「駄目な例」としてそのまま載せられるような出来栄え。それでも何とかくっついたので、よし。断線の原因がわかった。ジャックをさす部分の六角のナット(武田鉄矢が浅野温子の指にはめるやつの小さい版)がよくユルくなるので、指でつかんで締め直すことがしょっちゅうなのだけど、その時、中のジャック自体も一緒にグルグル回っているわけで、それにくっついている導線は、雑巾絞り状態で捻れていたのだろう、その都度。そりゃあ断線するだろう。ギターを20年も弾いてるくせに、気付かなかった。くるくるパーである。絶対やんないぞ、これからは。ともかく、オペ終了。あとはギタ夫くんが勇気を出して歩く練習をするだけだ。王選手も男の約束を守ってホームランを打ってくれたじゃない
か。頑張るんだ!今日。休みだが仕事。いま休憩。おわり。


0