さて。風邪は治ったと思ったらイマイチで、発熱は無いが咽喉に来る。戦後大陸にて共産軍に参加した男の自伝の次は、焼け出され少年の自伝を読んだ。空襲で家を失い、一家離散、肉親を次々と失い、浮浪児になりつつも生き延びたという、波乱万丈記。文章の演出が大袈裟過ぎて芝居がかっていたのが気になったが、それらを差し引いても面白かった。淡々としていた方が却って迫力が出るような気がする。続いて読み始めた本は、障害者による犯罪を取材したルポ。福祉の保護から洩れて、犯罪を犯してしまう者、または悪人に利用されてしまう者。そして、障害者に適応しない、刑事、裁判制度を抉りだしていて、マスコミがあまり書けない事もぶっちゃけて書いてあり、ヘヴィな一冊である。よく話題になる、精神的な病における、責任能力のようなものとは少し違い、先天的な知的障害者で、明らかに善悪の判断がつかない被疑者の事例等は、かなり難しい問題だな、と思う。他にも知らなかった事も多数あり、読みごたえあり。いま休憩、仕事後は新宿にて練習。おわり。


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