例の震災以来、もうすぐ2週間が経とうとしている。一日の中で、一度は必ず、落ち込んだり、不安になったりして、そして一度は必ず、まだまだ捨てたもんじゃない、と持ち直したりしながら、ここまできた。何しろ、ほとんどの人が、初めての経験であろうし、元々、人は十人十色であるから、それはまぁ、大変である。オレができる事は、まわりにいる大切な人達を不安にさせないこと、少しでも状況が良くなることを願い祈ること、自分が元々大好きな、素敵なモノ達との距離を、以前と同じに保つこと、等である。なんて、かしこまってここまで書いたけども。正直、ビビってる所も、勿論、ある。入間(いるま)、否、人間だもの。揺れれば、本能的にビビる。内田百鬼園先生は雷や地震が嫌いで、空襲はあれで怖いものだが、天災は人類が世に生まれ出て以来の、本能的な畏れがあるから、そういう意味では空襲より怖い、とGHQの聞き取り調査で答えて、進駐軍関係者を「?」の渦に巻き込んだ。そんな百鬼園先生の気持ちがわかってきた。状況が落ち着いた
ら、中野にある百鬼園先生のお墓へ参って、それを報告するつもりだ。今日は仕事。地震後、休んだり早退けしたりが多かった分、休出である。精神修養でもある。なんちて。いつものドトールが混んでたので、近くの名曲喫茶にて休憩。よく大丈夫だったなぁ、ってくらいボロい喫茶店だけど、針がやたらと飛ぶけれど、嬉しい。おわり。


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