さて。泣いたり笑ったり怒ったりいじけたりしているうちに、7月も終わりそうになっているので、書き留めておきたいと思う。7月の頭、高校時代のクラスの友人の結婚式にお呼ばれして、故郷の薩摩藩へ帰った。前ノリして、実家の近所で、食中毒問題でレアになっているユッケやレバ刺しを御馳走になる。日記を休んでいる間に、牛肉には、また別の問題が起きているけれども、ま、それは置いといて、絶品。実家の家族も、のんびりして相変わらずで、東日本に居住する自分とは温度差を感じる、というのは考え過ぎかもしれないけれど、オレはある意味、リラックスできている自覚はあった。地面も揺れないし、大気に対して疑いの視線を投げ掛ける人もいない。いろいろ考えてみると、生まれ故郷が脅威に晒されている人々の苦悩や悲しみというのは、俺達の想像を超えるものだろう。兄の子供の無邪気な様子を眺めながら、そう考えたりもした。翌日。結婚式。新郎は、高校時代のクラスメイト、つまり、ボンクラであったワケだが、まず奴が、ボンクラを脱して、立派な男になった事に驚き、そして奥さんが20代前半というのにも驚いた。最新鋭の会場の、豪華な演出にもビックリ。脱ボンクラ、そして結婚おめでとう!二次会出て、ラーメン屋行って美味いラーメン喰って、喫茶店で他愛ない話をして、帰った。次の日。昼、従兄がラーメン屋をオープンさせたので、家族で食べに行く。鹿児島には製麺所が一ヶ所しかない、というところに目を付け、自家製の麺を売りにしている。味は、東京で流行っている感じで、美味い。麺は、太い。これは好みが分かれるところなんだろうが、俺は、太いのが好き(はぁと)。女性が入りやすそうな、洒落た店構えだし、きっと流行するだろう。夜、空港まで家族に送ってもらい、東京に戻る。いろいろ大変な東京であるが、俺の唯一の居場所であり、大好きな街であり、大好きな人達が住んでいる。愉快に生きなきゃ、損、というものだ。帰鹿編、おわり。


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