はじめて忌野清志郎さんを認識したのは、小学生の頃、RCのコンサートのコマーシャルで、彼がキリストの格好をして磔になっている姿で、ただただ、子供心に怖かったことを憶えている。じきに、彼がベィベー、と動き回りながら歌うロックシンガーであることがわかり、ひょうきん族で「ふんふんふん、黒豆よ」で鹿の着ぐるみで暴れ回るのを観て、アブなくて面白い素敵な大人であることを識り、学生時代に「どろだらけの海」という曲に夢中になり、彼がリズムアンドブルースに傾倒していたことを理解した。テクノポップを好きになってから、イベントで「ルージュマジック/明・る・い・よ」をいっぱいかけた。常に傍らで邪心など微塵も感じさせず、歌い続けていた彼が亡くなってしまうなんて、さびしい。本当にさびしい。こんなことを言ってはいけないけれど、他に死んでいいヤツなんて沢山沢山いるのに、なぜ、彼が死んでしまうのだろう。格好いい人だった。天国で大好きなオーティスといっぱい歌ってください。御冥福をお祈りいたします。


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