先日。聖誕祭。いつもはガラガラ声で悪態をついてくる小鳥さん達も、今日ばかりはきれいなさえずりで、お祝いの歌を歌ってくれているように思ったの。普段は決まって噛み付いてくる犬さん達も、今日はジェントルメン!K嬢は、帝都の玄関口の近くにある、(そう、天子様のお住まいも眺める事ができましたの!)星が付く程、素敵な洋食のお店に連れて行ってくだすって、夢が有り過ぎて、どうやって作るのか、サッパリ想像の付かないコースを御馳走になりました。これ、どうやって食べるのかしら、と思って口に入れたけど、実は飾りで、「あらいけない!」と舌をペロリ、みたいな事もありましたの。天使が空から持って降りて来たような夢の料理は、まさしく夢のようで、口の中で溶けるように無くなる、ということを実感いたしました。美味しかった、嗚呼!それから、目隠しをされて、猿轡と、手枷足枷をはめられて、暫しの芋虫歩行、着いたところは帽子屋さん!いろいろな帽子を被ってみたけれど、優柔不断な私、なかなか決められないでいたところに、K嬢が「おまえ、これ、かぶる」と勧めてくだすったのは、夏らしい素材の、橙色のベレェ帽!いままで、憧れていたけれど、セーヌの畔の絵描きさんじゃなくて大○保清に見えたらどうしよう、と躊躇していました。そんな憧れの帽子をプレゼントしていただきました!嬉しい、嗚呼!それから、池袋まで、念力で移動、妖精ちゃん達と、メリケン酒場に行きました。酒場では、血気盛んなメリケン海兵さんがそこいらで殴り合いをするものだから、最初はえらく肝を冷やしましたが、そのうち馴れてきて、妖精ちゃん達と、よしいけ、だの、やっちまぇ、等と、拳を振り上げて叫んでは、顔を見合せてクスクス笑ったり、どちらが勝つか、ピーナツを賭けたりするようになりました。そしてタラフク、ビールを呑んだり、各種揚げ物の祭典、楽しいお喋り。まだ見ぬ聖典をプレゼントにいただいて歓喜したり。メリケン酒場のあとは、カラオケージョン、朝まで、血眼&憑依状態で歌い続け、なんと採点点数によるビンゴにて4列制覇、これにより金券的なものをゲット、さらに高得点による枝豆も含めて、アタシ達、音楽で喰ってる!と自覚!まぁ、もともとロックバンドとしての自覚はあったんですが、オーディエンスにやっとメッセージが伝わったんだな、って思いましたの。そんなこんなで妖精ちゃん達と過ごす楽しい時は、カールルイスのように去り、気付けば朝。今年も素敵な聖誕祭は無事に終わったのでした。おわり!


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