昨日に続き山口県は穏やかに晴れた素晴らしい日でした。ホクレアクルーは昨日の盛大なセレモニーに続き今日も大島商船高専での講演会。ナイノア・トンプソン、チャド・バイバイヤン、チャド・バイションのキャプテントリオも参列して豪華メンバーでのお話。今回周防大島での最新のスライドも含めて高校生にも分かり易い内容で会は進みました。最後の質問コーナーで今回沖縄から周防大島までキャプテンを勤めたチャド・バイバイヤン船長に僕はこう質問した。
「今の日本列島を見てクルー達はどう感じましたか?」
その質問に対しチャドキャプテンはこう答えた。
「日本中で素晴らしい歓待を受けた。特に正式寄港ではなく急遽寄港が決まった場所、例えば奄美・長崎野母崎・そして昨日の祝島のような場所だ。祝島の櫂伝馬のクルーから原爆の残り火を受け取り、周防大島ではクルー全員がキャンドルに分灯し祈りを捧げながら海の水でその火を消した。新門司を出航した後の朝日の美しさは忘れない。そして昨日周防大島に寄港して宿舎から見えた星と月は素晴らしい印象として残っている。」
続いてナイノアキャプテンがこう締めた。
「自身の持つ文化や伝統を次世代に伝えていこうとするとき重要なのは、学校を通して行われる教育をどのような価値観を持って行っているかということです。ホクレアの意志を感じ、これから何を創り、何を伝えていくのか。。。それはあなた自身です。」
会場は一瞬静まり返りそして大きな拍手が沸き起こった。

写真は櫂伝馬からホクレアへ原爆の残り火をチャドキャプテンに手渡している瞬間。スライドショーに紹介されたものです。周防大島ではクルー全員が号泣しながらその灯火を海に流したそうです。

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