
知っている人は知っているだろうが日本全国の各家庭××万戸(詳しい数字は忘れた。)全てに豪快な号外を配ろうという動きがある。内容は地球環境の事。地球温暖化問題がメインに「30秒で世界を変える」と様々な個人で出来るエコな活動を促している号外だ。いいだしっぺは小豆島に本拠地を構えるてんつくマンという人。きっかけは青森の六ヶ所村再処理工場の実態を知り、地球温暖化の未来の結果を憂い立ち上がったのだという。アースデイの仲間、國弘さんが上関町全戸を手で配って歩くというので今日はそのお手伝い。午前中はマキ坊と八島に始めて渡船で渡る。おだやかないい島だった。人口は50人くらい。「新聞で〜す。読んでください!」と手渡すと「暑いのにご苦労さまでした。」と丁寧に頭を下げるご老人が印象的だった。坂が多く朝から飲んでいたビールが以外に堪える。島の外れには美しい浜のキャンプ場がありここはまたツアーや子供達を連れてきたい場所だ。
昼便で上関に帰り國弘さんと合流。長島を南から四代〜蒲井〜白井田と配り歩く。上関は中国地方でも高齢化・人口減少率が著しくとにかく空き家が多い。それを見極め入り組んだ小道を歩くのは骨が折れた。でも蒲井はなんだか穏やかないい集落だった。
白井田の最後の一軒の話。
僕が立派な門をくぐって「こんにちわ〜」と挨拶すると中から初老のご婦人が現れた。
いきなり僕のような怪しい男が現れたものだから疑われるのは当然だ。
「今日は何の御用ですか?」
「新聞を配っているのです。」
「何の新聞かしら?」
「地球環境を守る方法が書いてあります。今日本中でこの新聞が配られているのですよ。」
「あら〜ところで貴方はどこの団体?今日は何人でこちらに来たの?」
「僕達は団体でも政党でもなんでもないです。ただのボランティア。今日は三人です。ただこの新聞の趣旨に賛同して配っているだけですよ。」
「それならこの新聞の資金はどこから?」
「新聞の最後に書いてある一般の市民や企業から全て寄付で集められているそうです。」
ご婦人は少し間を置いて。。
「こういった形での新聞なんて初めてだわ。とてもいいわね。頑張ってください。」
そうにこやかに笑った。
その後、僕達は少しの間、談笑した。
ご婦人は地域のみんなに支えられて暮らしていること。今の悲しいニュースに対しての憂いやご自身が若かった日のこと。急に電話の呼び鈴がならなければもっと話していたことだろう。
ご存知のように上関は原発問題に揺れる町。だがこのなにげないやり取りの中になにかおぼろげながらも小さい突破口が見えたような気がした。
この新聞は6月22日夏至の日まで続きます。
以下はダイドックのイベント。
「夏至の日のキャンドルナイト」
日時 6月22日 だいたい16:00〜22:00くらい
内容 それぞれの持ち寄ったものをのんびりとたべつつ、地球のこと、家族のこと、夢のこと、今の想い、様々なことをキャンドルの明かりをみつつ談笑しましょう。
参加費 無料 ドリンク・フード・キャンドル(ある人)マイ箸マイコップ各自持ち込みお願いします。
定員 なし
場所 ダイドックショップ(周南市櫛ヶ浜)
駐車場 あり
当日は地球交響曲ガイアシンフォニー第三番(星野道夫・ホクレア編)上映予定です。みなさんのお越しをお待ちしております! 店主

1