石垣島の北端、久宇良でサバニ造船を手掛けている吉田友厚さん(45歳)にお話しを伺いに行ってきました。
白保のサバニ大工・新城康弘さんを師事し、自身で造船所を立ち上げられ、すでに15艇以上のサバニの建造を手掛けられたそうです。造船だけではなく、サバニで海を走る魅力を伝えるためにツアーの開催もされています。
https://www.cicadae-sailboat.com/
師匠の新城さんのように広い視野を持ち、サバニ文化を未来へと引き継ごうとする実践的な活動は、次世代への素晴らしい流れを生み出されているようです。
サバニの様々な形状から、今後の丸太からのサバニの削り出しの計画まで、話は尽きることはありません。飽くなき挑戦は今後も続くということ。
八重山のサバニ文化は自由な気風があると感じました。それは伝統の継続と同じく、今の時代にはとても大事な要素のように思えています。
サバニはカヌーの最高進化形であり、完成されたものだと思っていましたが、吉田サバニ造船ではこれからも様々な独創的なサバニが生まれていくことでしょう。
カヌー乗りとしても瀬戸内海にもサバニを浮かべ漕いでみたいものです。


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