医術は仁術から算術になったと言われて久しい。医学部を出て一人前の医者になるには約8年もかかるし費用も膨大である。特に私学は裏金は別にしても授業料、寄付金は普通の
家庭で支払える範囲を超えているから医者の二世が大半だと言う。大きな投資をした以上回収を急ぐのも人情としてわかるが それにしても昔の赤ひげ先生は今いずこで金儲け至上の先生が多いと思う。多分殆どの医者が保険の不正請求をしていると思われる。
私は元々西洋医学は外科を除き信用していない。特に内科は対症療法ばかりで根本的要因を治すことを怠り直ぐ薬に頼る。漢方医学の方が自然治癒力や免疫力を高めて根因を正すように思われる。病は気からと昔から言われるとおり肉体と精神は密接に関連しているから精神が病んでいらいら、くよくよすると直ぐ体も不調になる。大体健康な時は健康など意識しないものである。健康不安で医者通いすると本当に病気になると思う。
「患者よガンと闘うな」と言う本を読んで我が意を得たりと思った。著者は慶応病院の放射線科の医師だがガン治療の現場に詳しい。氏によるとガンには進行性のガンとガンもどきの二種類あり 進行性ガンはいくら切っても又転移するから手術は体力を弱めるだけである。一方ガンもどきは切らなくても大丈夫で手術の必要が無い。抗がん剤は殆どの場合副作用に苦しむだけで効果は期待できない。結局ガンとは闘うなが結論である。
末期ガン患者が病院に見放されて最後に通う駆け込み寺の先生が居るそうだが その先生は治療はモルヒネ投与以外はせず、患者に好きなことをさせ 好きなものを食べさせ、毎日ガン細胞と対話して今日一日生かしてほしいと頼めと指導するだけで生存期間が大幅に伸びるという。精神的に安定し自己免疫力が高まるから生存率も高まるし 最後を迎えてもQOLを維持して満足して逝くそうである。これでこそ医は仁術といえる。

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