イランは安保理決議を拒否して、ウラン濃縮を加速している。六フッ化ウランの在庫も143トンに増やし、核兵器20個分の高濃縮ウランが採れる計算になると言う。
イランが核兵器を持てば正に狂人に刃物であり、世界平和は危殆に瀕する。何としても阻止しなければならないが、安保理決議も無視されるのでは国連も舐められたものである。背景には中国、ロシアが味方してくれるから、大した制裁措置は取らないだろうと、イラン政府が高を括っている事がある。ならば早急に厳しい制裁決議案を纏めて即実施に移さなければならないが、中露の反対は目に見えている。精精金融資産の凍結や査証発給制限くらいで、貿易禁止には踏み込めないだろう。この程度では痛くも痒くもないからイランは益々付け上がって核保有に邁進するだろう。中露を除外して日米欧の有志国だけでも貿易禁止に踏み切るべきである。
過激派の爺さんには取って置きの秘策がある。アメリカが密かにイスラエルと協議してイスラエルにイランの核施設を空爆もしくはミサイル攻撃で粉砕させる事である。
イスラエルはパレスチナやレバノンを空爆して多数の民間人を殺し、既に手は十分汚れている。汚れ序でと近未来の脅威であるイランの核の芽を摘むための自衛手段として、先制攻撃をやらせるのも必要悪である。場合によっては核弾頭ミサイルを見舞うのが最も有効である。宗教指導者も政府も国民もこぞって保有を熱望している核兵器の怖さをイラン人に実感させなければ、イランの核熱病は治らないと思う。
イスラエルにそんな余力が無いならば、やはりアメリカがイラクを一時手抜きしてイラン攻撃に出るべきである。そうでもしないとイランは目が覚めないだろう。

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