最高裁でオーム真理教の松本被告の死刑が確定した。既に弟子12名の死刑が確定しているのだから、当たり前の話でニュースにもならない。死刑は極刑であるが、松本被告に関する限り厳刑とは言えない。百回くらい死刑を執行してもまだ足りないくらいである。
それにしても10年もかかって控訴審も開かれず、真相が曖昧なままで結審するのでは、被害者の心は晴れず、オーム裁判とは何だったのかと問わざるを得ない。最高裁も指摘しているように、被告本人が一番悪いが、加えて弁護団の失態が大きく、死刑確定は正に自業自得である。
一審弁護団は公判ボイコットをしたり、枝葉末節に拘って重複尋問を繰り返して徒に裁判を長期化させ、裁判所の訴訟指揮にも従わなかった。国選弁護士は裁判が長引けば長引くほど金になるからであり、決して正義の為ではない。二審弁護団は公判停止に執着し、控訴趣意書を提出しないと言うルール違反をして、裁判打ち切りの事態を招いた。正に前代未聞の大失態であり、法曹界に身をおく資格はない。速やかに弁護士資格を返上すべきである。お陰で裁判迅速化法が施行され、刑訴法も改正されたのが唯一の貢献である。
オーム事件は数々の反省や教訓を残したが、それが活かされたとは言えない。オーム教団の危険性は早い段階で指摘されていたが、宗教法人への介入や人権侵害で訴えられる事を怖れて捜査を躊躇する警察の怠慢がサリン事件を招いた。今もハーレム教祖や摂理のエロ教祖をのさばらせている。サリンをばら撒くのも、ザーメンをばら撒くのも大して違わない。
もっとがっかりするのはオーム信者が今も1600人も居て、松本被告のインチキ教理を信奉して活動している事である。分裂したとはいえ、体質は何も変わっていない。折角破防法適用によって壊滅させるチャンスを軟弱きわまる民主屋や人権屋の意見で逃した。
今度またオームに係る事件が起きれば、彼らの責任を追及すべきである。ところで信者の皆さんには判断力と言うものがないのだろうか。頭の中を見てみたいものである。

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