昨夜フジテレビでたけしの日本教育白書と言う長大な番組が放映され、私は何時に無く7時から11時40分まで観た。途中だれたが結構面白かった。文科省、地方首長、教育委員会、学校校長の位置づけが良くわかったが、要するに権限、役割、責任が曖昧で誰も正面から向き合わ無い仕組みであることも良くわかった。戦後教育が荒廃したのもこの辺に原因がありそうである。
ゲストにユニークな首長、石原都知事、橋下大阪府知事、東国原宮崎県知事が出られ、爆笑問題の太田、田中氏も加わってビートたけし特有の感性が溢れた冗談半分の教育論が飛び交った。この6人とも人生の成功者であるが、何れも日本の教育の食み出し者だったと思う。
石原氏は湘南高校生時代から日本の教育が画一的な生徒を育てようとしている事に反撥して1年間休学し、芸術を勉強したと言う。他人と違った個性を育てる事こそ教育の基本であるべきで、人の感性、情念を重んじるべきだと言うのは私も全く同じ意見である。
橋下知事は39歳の若者らしい精力的な活動で大阪府政の改革に取り組んでいる。特に日教組や教育委員会と激しい折衝を重ね、教育改革への信念を貫こうとしているのは好感が持てる。彼は自ら7人の子育てをしているので家庭での躾けには一家言を持っている。彼は全ての体罰を禁止している現行方針に反対で、ゲンコツ条例の発布を考えているそうである。
石原氏も東国原氏も体罰の復活には大賛成であった。たけしも勿論体罰派である。
東国原氏は地域教育に尽力したいと抱負を述べた。教育は家庭と学校と地域社会の三位一体でやるべきことは自明の理である。子供の教育の基本は知識を教える以前にやって良い事と
悪い事を教えるのが最も重要である。それには大人が悪い子を寄ってたかって𠮟らなければ身につかない。子供は身体で痛い目に会ってこそ始めて解るものである。逆に良い事をすれば皆で褒めるのが最も効果がある。先ず家庭の躾けは当然父母特に父親の役割である。今子供を本気で𠮟る勇気を持った父親は少なくなった。母親に任せっきりで居るからモンスターママが跋扈する。その根本に男が軟弱になって父権、亭主権が消え失せた事がある。だからこそ私は父親は昔の大黒柱としての存在と、雷親父の地位を取り戻すことが社会を良くする基本だと思って居る。ずっと亭主関白を続けて来たのもこの信念があるからである。豹変と題して三回に亘って古女房が亭主を粗末に扱う風潮に怒りを顕わにしたのも、亭主権、父権の喪失と軌を一にしているからである。何も男尊女卑に戻れと言っているのではない。政治、経済、社会の重要機能の8割を男性が担っている以上、家庭の躾けも地域の躾けも男が中心になってやるのが当然である。学校の先生も女性が多いが、体罰は男の先生がやるべきである。
学級崩壊を止めるのも体罰の実施と、札付きの悪は強制退学させるのが唯一の手段である。
要するに教育を改革するのは簡単な事で、人権屋や民主屋の軟弱な意見を無視して子供の人権など飽くまで親に付属するものであり、子供の内は権利より義務を教えるべきである。
地域社会においても親戚や近所のご隠居さんが悪い子を𠮟る風潮を広めなければなら無い。
要するに誰もが後難を恐れて子供を𠮟る勇気が無いのが諸悪の根源である。

0