イラン大統領選でアフマネジャド大統領の再選が確実になった。約三分の二の得票で圧勝だと言う。今度こそ改革派のムサビ元首相が勝ってまともな国になると期待していたががっかりした。狂気のア大統領が進めた対外強硬路線が継続される事になる。イランと国際社会の緊張が一掃高まる事になる。
投票率は75%にも達すると言うが、一体イラン国民は何を考えているのかと不思議である。知識層や女性は皆ムサビ氏に投票した筈であるが、愚鈍な大衆の大半が買収されたか、坊主の指示に従ったのだろう。
イランはホメイニ革命以来政教一致のイスラム国家であり、民主主義ならぬ僧主主義国家である。ア大統領の背後で最高意思決定者のハメネイ師ガ全てを決めている。
イランはイラクに代わって中東の盟主に成るべく、核兵器とミサイル開発に公然と邁進している。安保理決議を幾度も無視して大量破壊兵器所持を目指すのだから、何が政教一致の国だと言いたい。イスラム教とは核戦争を認める宗教だと言うのか、坊主どもに訊きたいものである。
私は何度もイランに長期出張して色々調べたから判るが、イランの大衆は無知蒙昧で文
盲が多い。熱心なイスラムが多く、坊主の言うがままである。一握りの知識人は高い教育を受けて優秀であるが如何せん多勢に無勢で指導者になれない。まだまだ坊主の天下は続くだろう。
日本も若し公明党や幸福党が政権を取れば、政教一致の国になるのかと思うとぞっとする。いかなる宗教にも一切政治に干渉させてはならないと痛感する者である。

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