最近記憶力が減退した事を痛感する。新しい事を覚えるには古い事を忘れなければなら無いように感じる。一般の人は左脳を働かせて記憶するが、左脳は昔のフロッピーデスクみたいで記憶容量が少ない。新しく入力する為に古いものを消去しないと入らない。左脳は言語脳と言われている通り、言語と五感を司る自分一代限りの個人脳とされている。これに対して右脳は無限大の記憶容量を持つ図形脳で有史以来の人間の歴史を記憶する先祖脳とも呼ばれている。MRIのお蔭で人間の胎児は10っか月の間に魚類、両生類、爬虫類、哺乳類と進化の過程を忠実に辿る事が明らかになった。創造主は遺伝子のような凄い仕組を仕込んだのだから、右脳に人類の膨大なアカシックレコードを刻んだとしても何の不思議も無い。問題は普通の凡人には右脳の膨大な情報にアクセス出来ない事である。いわば宝の持ち腐れである。
脳科学はまだ緒に着いたばかりで確たる学説は確立されていないが、右脳と左脳の機能については大方の観方が一致している。左脳が言語で判断する理性脳に対して右脳は図形で判断する感覚脳と言う分け方もある。イメージトレーニングが流行っているがこれも右脳を活用してイメージと言う図形で覚えるから効果が有る。記憶術の達人や速読の達人も一瞬にしてイメージを右脳に焼き付けるので凄いスピードで記憶出来る。囲碁や将棋のプロは100手以上も先を読むが、これも右脳を活用している事が脳波実験で確かめられた。天才モーツアルトも右脳を使って作曲したに違いないと推定される。
私のようなな爺さんは左脳を使って理性的に判断するから思考速度が遅いし常識を超えられないが、幼児の右脳を鍛えるとテレパシーや透視、遠視で超能力を発揮するという。催眠術と同じで疑い深いと左脳が邪魔をして右脳を開けない。幼児は素直だから直ぐ右脳を開ける。七田 真博士は幼児に右脳教育を施して多大の成果を上げている。氏の超右脳革命と言う本を読んで大いに驚いた。七田氏はサイ学界の会員だから多少オカルトっぽい説も多いが、相対論、量子論が物理学の主流になった今は決して出鱈目とは言えない。七田氏は右脳を活用すれば誰でも超能力者になれると断言している。
右脳には第六感と呼ばれる特殊受信装置が眠っていると言う。折角アンテナとチューナーがあるのに周波数を合せられないから受信出来ない。宇宙はエネルギーで満ちている。宇宙エネルギーと言うか生命エネルギーと言うか全て素粒子の波動から成り周波数を持っている。それに同調すると受信出来る。因みに電波は電子の波動であるがチューナーでシンクロさせると映像や音声となってテレビで観る事ができるのと同じである。
七田氏は宇宙エネルギーの中には神の意思も宇宙人のメッセージも霊魂の声も色々有ると言う。超能力者が遠視で犯人の居場所を当てたり、手翳しで病気を治療したり、死者からの伝言を伝えたり、気を送ってスプーンを曲げさせたり出来るのも何れも右脳の特殊受信能力を使って宇宙エネルギーとシンクロしているからだと言う。
私は今更右脳を開発するのは無理だと思うが、せめてゴルフのためにイメージトレーニングを試してみたいと思う。右脳を開くには脳波をシーター波にするのが必須だと言う。シーター波はリラックスしてまどろむ状態である。苛々くよくよすると絶対にシーター波になら無い。なるほどゴルフが上手くならない訳である。

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