リビアの反体制派が拘束したと発表していたカダフィー大佐の次男セイフ・イスラム氏が突如外国人記者が泊まるホテルに現れて「トリポリはカダフィー政権下にある」と得意満面で述べた。
これだから中東のマスコミ情報は信用出来ない。反体制派も政権受け皿の体を成していない。ひょっとすると拘束したのはセイフ・イスラム氏の影武者かも知れない。アラブ人は同じような顔をしているからカダフィー一家が影武者を用意していた可能性はある。
NATO軍はカダフィー邸に空爆を開始したから間もなく戦闘は終わると思われるが、問題はその後の国つくりである。人材が育っていないから大変である。
リビアには憲法も無い。政府と言っても形だけで全てカダフィー大佐一族のやりたい放題だった。民主化を目指しても民主主義の基礎が出来ていない。産業も石油以外は殆ど無いに等しい。当面国連がゼロから面倒を看なければならない。マッカーサー統治下の日本のようにせざるを得ない。カダフィー一家の海外資産を没収すれば財源は十分あるだろう。
先ずは教育インフラの整備が急務である。法律インフラも早急に整えなければならない。リビアの石油利権を狙う中国、ロシアの介入を排除しなければならない。NATO軍に協力したイギリス、フランスには多少のお零れがあってもよい。ドイツは一切協力しなかったからそれなりの扱いでよい。

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