小沢、鳩山連合が代表戦で前原氏を支持しない事を明白にした。これで前原氏の当選はほぼ無くなった。私はがっかりした。だから言わない事ではない。前原氏が挙党一致を謳って小沢氏に協力を要請しながら、小沢史観から脱却すると要らぬ事を言って小沢氏を怒らせた。挙党一致を口先だけで唱えても仕方が無い。民主党が親小沢、反小沢で真っ二つに割れたからこそ党勢が衰えて国民の信頼を失った。菅政権は国民受けを狙って人事で小沢派を完全に干した。小沢派で役職に付いたのは副大臣と政務官数人だけである。党内最大勢力の小沢派から一人の大臣も起用しないのは政界七不思議のひとつである。これで挙党体制が築ける筈が無い。
前原氏は自分が首相になれば幹事長と官房長官だけは身内で固める意向を仄めかしていた。小沢派に協力を求めるなら小沢氏の子飼いをどちらかの役職に就けなければ小沢派が協力する訳が無い。そんな事も分からないようではリーダーの資質に欠ける。
小沢、鳩山連合は先ず海江田。小沢鋭の一本化を図るだろう。更に鹿野氏とも話し合って一本化に誘い込むと思う。この三人も帯に短し襷に長しで決して本命とはいえない。第三の男を担ぐ可能性もある。馬淵氏や原口氏を担ぐ可能性もまだ有る。
前原、野田氏が共に立てば菅派を入れて125票が割れるから当選は有り得ない。若し野田氏が降りて更に中間派の樽床グループ、民社グループが前原支援に回れば180票を取って善戦できる。羽田グループは自主投票を決めた。社会党グループは海江田支持に回る。小沢、鳩山連合が海江田氏に一本化すれば勝負は決まりで海江田氏が当選するだろう。

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