今日は「次元」、「次元 その2」を苦労して書いたが案の定拍手を頂いたのはたった一人である。やはり評判が悪い。こうなると意地でも続きを書きたくなるのがへそ曲がりの真骨頂である。自分に言い聞かせる為に書いているのだから拍手など気にしなくて良い。
最近人間原理主義を唱える学者が増えた。宇宙物理学、生命科学、脳科学、深層心理学の研究者たちである。謎だらけの宇宙やDNAの構造や脳の働きや意識、無意識、超意識の深層を研究すればするほど、益々謎が深まり、結局創造主の神がこの世界を人間中心に造り給うたと言う結論に導かれる。全てが人間原理主義の下に運行されていると解釈すれば初めて納得出来ると言う。
地球は銀河宇宙の一角にある太陽系にあるが、銀河宇宙は約2000億個の星から成る。そんな銀河が宇宙には他にも2000億もあると言う。夜空に輝く星は全て太陽と同じ恒星か銀河団であり自ら核融合で燃えて光を発している。恒星の周りには通常数個の惑星が回っている。惑星は光を発していないので見えない。太陽には9個の惑星があるが惑星にも自分の周りを回る惑星がある。地球と月みたいなものである。太陽系全体でも僅か数十個の星しかない。
太陽系で生命体を宿す星は地球だけである。昼夜と夏冬の寒暖差が少なく、水が液体の状態で存在して、有害物質を防ぐ大気が無ければ生命体は生きられない。地球は太陽と絶妙の距離にある奇跡の星である。もう少し太陽に近ければ焦熱地獄になるし、もう少し太陽から遠ければ極寒地獄になる。火星にも水が流れていた痕跡はあるが、寒暖差が激しいし大気が薄いので生命体は生きられない。大気が薄いと宇宙線や放射線、紫外線をまともに浴びて人間は死ぬ。偶然の積み重ねである奇跡の星が簡単に誕生するはずが無いから、全て創造主の仕業であると言うのが人間原理主義である。昔の人は皆そう信じていた。信じなくなったのはなまじ科学が発達した僅か一世紀前からである。
地球と同じ様に恒星と適当な距離を保っている惑星は全宇宙に約10億個もあると推計されている。10億個の惑星の中で地球のような奇跡の星が無いとは断言出来ない。寧ろ必ずあると思うのが合理的である。従って私は宇宙人やUFOの存在を信じている。
太陽系外の惑星で一番近いケンタウルスでも4光年も離れている。一秒間に30万キロも進む光の速さで飛んでも4年もかかるのでは、ロケット程度のスピードで地球に到着するには数千年もかかる。そんな寿命の長い生命体は存在する筈が無い。瞬間移動できるUFOがあれば別である。UFOの映像は一杯あるが皆瞬間移動している。
宇宙がビッグバンで出来た時、子供宇宙も孫宇宙もぼこぼこと次々に出来たと言う学説がある。更に今の宇宙に平行して別の宇宙が存在すると言う説もある。次元が違うので人間には見えないだけだという。10次元の世界があるなら何があっても不思議ではない。浅はかな常識で疑っても仕方が無い。

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