猪瀬都知事がニュヨークタイムズのインタビューで五輪招致のライバルであるイスタンブールの批判と受け取られる失言をした事が問題になっている。イスラム諸国は喧嘩ばかりしていると言う発言は間違いではないが、五輪招致に絡むと不適切になる。IOCは真意を糾したがこれ以上追及しない構えである。
猪瀬氏は副知事時代にもツイッターでライバル都市の批判をしていたことが判明した。イスタンブールはシリア内戦など治安上の不利な条件を抱え、マドリッドは欧州経済危機を抱えていると言うものでこれも間違いではない。IOCが定めた行動規範に抵触しているだけである。自分と他の立候補都市を比較しないのが行動規範になっている。
猪瀬氏は昔からずけずけ発言することで有名だった。似た者同士の石原都知事に気に入られて副知事に抜擢された。共に作家出身であるから、傲岸不遜な面は確かにある。何時かは石原氏のような失言をするだろうと誰もが予想していた。今回の失言問題でも本人はあまり反省していない素振りである。誰が敵か味方か分かったなどと又失言している。もう済んだことをあれこれ言うなとも言っている。これからも失言を繰り返すだろう。
石原慎太郎氏は中国の事をシナと言って批判されたが、今でも懲りずに平気でシナと言っている。私はシナが中国の蔑称であるとは思わない。唐、宋、明、清、元など時代によって呼び名が異なるからシナと呼ぶ方が合理的である。ちなみに英語では中国をチャイナと呼ぶがこれはシナから転じたものである。

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