野田前首相が読売新聞に回想録を連載中であるが、最初の訪問国に韓国を選び李明博前大統領と会談した時のエピソードが面白い。李大統領は廬武鉉元大統領の反日政策を引き合いに出して、歴代大統領は政権末期になると人気回復のために露骨な反日政策を採る。然し自分はそんなことをしないと語ったと言う。最初に韓国を選んだ野田氏に対するリップサービスだろう。然し結果は自ら竹島に上陸して韓国領であることをアピールし、日韓関係の悪化に繋がった。
韓国政権が反日政策に傾くのは国民の支持率を向上させるためである。反日教育で国民の大半が日本を忌み嫌っている。自分で編んだ縄で自分を縛って身動きが取れないのである。自縄自縛とはこのことである。
歴史を振り返れば韓国に最も悪い事をしたのは中国である。元々中国は韓国への侵略を狙っていた。中国がロシアと共に北朝鮮を支援しなければ南北分裂は無かった。今も中国が北朝鮮を支援するから北朝鮮をのさばらせているのである。日本が韓国を併合しなければ中国が併合していただろう。その場合は韓国はチベットやウイグルと同じ悲惨な目に会うところだった。
何故韓国が反中ではなく反日になるのかは劣等感の裏返しだと思う。昔の韓国は貧しかった。隣の日本がGNP世界二位の大国になる中で途上国の儘だった。これを日本が併合した所為にしているが事実は逆である。併合後日本の総監だった伊藤博文は日本人と韓国人は同胞だから絶対の平等政策を採った。大勢の韓国人が自分の意志で日本に働きに来たが、給料も待遇も同じだった。選挙権も与えられていた。当時の韓国人が日本の会社に強制労働させられたと訴えて、韓国の裁判所が新日鉄住金に損害賠償を命じたが全く根拠が無かった。韓国の裁判所は史実に基づかずに反日感情で判決を下す。もはや法治国家とは言えない。
日本に大勢の朝鮮人が来たが、当時の朝鮮人は民度が低く、マナーが悪いので日本人から軽蔑されたのは事実である。私の年代は皆朝鮮蔑視の風潮の中で育った。今も残っているが、例えばゴルフでインチキ同然のパーを取ると朝鮮パーだと言う。私の朝鮮人嫌いにもその残滓が残っているのかも知れないと内心忸怩たるものがある。
然しどこの民族も自分より下の民族を探し出して蔑視するのは良くあることで本能みたいなものである。アメリカ人がメキシコ人に対する如く、イギリス人がアイルランド人に対する如く,ナチスドイツがユダヤ人に対するが如きものである。個人的にも自分より下を見つけてあれより増しだと満足するのは人間の性みたいなものである。
然し今の韓国を蔑む人は少ない。韓流ドラマやアイドルに夢中になり、韓国のスマホを競って買っている。但し韓国製自動車に対する不信感はまだあるが、これも何れ無くなるだろう。民族感情は時代と共に移り変わるものである。韓国人の様に70年間も反日感情が変わらないのが異常なのである。
韓国の歴代大統領と違って初めから反日的なのが朴ウネ大統領である。廬武鉉より酷い。ハルピンで伊藤博文を暗殺して死刑になった安重根の銅像をハルピンに建てるよう習主席に要請した。外交評論家の岡本行夫氏はアメリカで講演して「ケネディー大統領を暗殺したオズワルドの銅像をテキサスの現場に建てろとケネディー嫌いが要請するのと同じである」と言ったら聴衆は静まり返ったと言う。こんな非常識な大統領が居る限り、日本は韓国を相手にしない方が良い。

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