多摩市の連続放火には腹が立つ。新築中の家ばかり狙って5軒が全半焼である。真夜中に建築現場に忍び込んで灯油を撒き放火するのだから悪質である。間もなく新築の家に住めるとワクワクしていた持ち主にとって衝撃は大きいだろう。
一軒家を建てることは男子一生の夢である。マンションと違って一軒家のほうが誇りが持てる。その夢が実現する目前で焼かれることは実に殺生である。幸せの絶頂から不幸のどん底に突き落とされる思いだろう。
犯人は余程僻みっぽい男と思われる。多分一軒家を建てる夢が叶わず、建てられる人を羨むあまり放火を思い立ったのだろう。犯人のプロファイルを想定すれば容疑者は浮かび上がるだろう。
多摩市内の狭い範囲の現場が狙われたのだから、その周辺の貸家に住む中年のサラリーマンだろう。多分ローンが借りられなくて挫折した男と思われる。
人間の心で最も醜いのが妬み僻み恨みである。この感情は自分の不幸を他人の所為にする事から生じる。カルマの法則にいうように結果には全て原因がある。今の自分があるのは自分の想念が齎したものである。誰の所為でもなく全て自分の所為である。それを悟れば妬み、僻み、恨みは生じない。

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