結婚相手や交際相手の爺さんを青酸化合物で次々殺害した容疑で逮捕された筧千佐子容疑者が大阪府警によって殺人罪で送検された。夫の筧さんとその前の本田さん殺害の容疑が固まったためである。
過去10年間で10人の資産家爺さんに結婚相談所を通じて近づき、10億円もの遺産を手にした鬼婆は日本の犯罪史上類例がない。毒入りカレー事件の満寿美被告など千佐子容疑者に比べれば可愛いものである。千佐子容疑者こそ本当の毒婦である。
普通なら年間1億円も手に入れれば贅沢三昧して暮らせるはずである。然しこの毒婦は商品の先物相場などの博打に嵌ってすっからかんになり、また次々とカモを探したというから悪質極まる。男なら金と女と博打で身を亡ぼす例は多いが女では考えられない。博打は自分の金でやるものだがこの鬼婆は他人の金でやった。
容疑が固まった二人の爺さんの他にも毒殺されたと思われる爺さんはまだ4人もいる。もうこれ以上捜査をする必要はない。二人だけで十分死刑に値する。千佐子容疑者は漸く青酸化合物を勤めていた工場の出入り業者から入手したと告白した。カプセルは既に自宅から見つかっている。まだ容疑を否認しているが物証は十分である。
それにしても千佐子容疑者の周辺で次々6人も不審死を遂げたというのに今までばれなかったのが不思議である。警察も、病院も結婚相談所も全て間抜けである。一寸関連を調べれば判りそうなものである。青酸カリの中毒死は普通は即死である。カプセルに入れて呑ませたために胃の中で溶けるまで時間差があった。まんまと騙されたのはその為である。
千佐子容疑者を待っているのは過酷な裁判と死刑判決である。どのみち死ぬなら自分で青酸カリを呑んで死ねばよい。

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