新年あけましておめでとうございます。当然ながら今年も元旦が来た。元旦は冥土の旅の一里塚、目出度くもあり目出度くもなしである。
暮れから娘一家が本宅に滞在中である。孫たち3人も来ているので今から本宅に帰る。車だからお屠蘇も呑めないのが物足りない。精々雑煮を二三杯お代わりしようと思う。
料理は毎年出来合いのおせちであるが、婆さんは最高級のおせちを取るので美味い。昔はどこの家もおせち料理を懸命に作ったものである。今はあんな面倒なことをする家庭の方が少ないだろう。世の中は分業時代である。餅は餅屋に任せるのが良い。
本宅に帰っても犬達が気になって二時間足らずで戻る。婆さんが犬たちを連れてくるなと厳命するからである。私はどうやら孫達より犬達の方が気になる変な爺さんである。双子の片割れが6歳になったが母親にジイジは僕の事嫌いなのかと訊いたというから大いに反省した。私だって自分と血のつながった孫が愛おしい事には変わりがない。ただ孫にべたべたしないだけである。婿殿のじっちゃん、ばっちゃんは孫たちを目が無いほど可愛がるので差をつけられた。
孫が懐かないのは私の人相に威厳があるからだと言われたことがある。確かに私は相好を崩すタイプではないのでとっつきにくいと良く言われる。実を言うと自分と血のつながった存在が少し怖い。自分には下劣な血が流れているのを自覚しているので申し訳ない気になって心を開けない。息子や娘に対しても同じである。自分の遺伝子が当面子孫に引き継がれることは安心立命に繋がる半面で何となく自分限りにしたい気持ちもある。そこまで自分を卑下することはない。私にだって高尚な血も流れている。明らかに考え過ぎである。
では犬の散歩をさせてから本宅に帰ることにする。

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