オバマ大統領はキューバのテロ指定を解除した。議会に通知したが反対の動きはない。45日後に発効する予定である。33年ぶりの国交正常化に繋がるだろう。
キューバはアメリカの裏庭であった。アメリカ資本主義の良い鴨になって搾取されていたが、革命児カストロが独裁政権を樹立して反米路線を取りソ連に傾いた。カストロとフルシチョフはソ連のミサイル基地をキューバに築く計画を進めたのがケネディー大統領にばれて、ケネディーはソ連との戦争も辞さずの強硬策を取った。ミサイル基地を運ぶソ連の艦隊を撃墜するべく包囲網を敷いた。フルシチョフがビビッてミサイルを撤去した。いわゆるキューバ危機である。
爾来キューバは反米路線を貫いた。中南米での武装革命を助長してアメリカからテロ指定国家とされて数々の制裁を受けた。世銀からの融資規制、経済援助禁止、軍需物資の輸出禁止等である。
キューバのカストロ首相も高齢で衰え実弟に座を譲った。反米も弱まり中南米のならず者を支援することもやめた。テロ指定の理由が無くなった。
但しキューバの首相は選挙で選ばれたものではない。自由、民主の旗頭であるアメリカとしてキューバを認めることはダブルスタンダードになる。議会の反発は寝強い。
日本はアメリカに遠慮してキューバに対する貿易は低迷していた。これからは有望な市場になるだろう。

3