未来世紀ジパングという番組で観たが、世界のタクシー業界に異変が起きている。サンフランシスコのIT企業ウーバー社が考案したシステムである。ニューヨークではイエローキャブよりウーバーの利用が上回ったという。世界中でこのシステムが採用されつつある。今や毎日300万人の人々がウーバータクシーを利用している。
ウーバーシステムは自家用車の持ち主と契約してタクシー運転者と利用者をスマホで繋いでサービスを提供する。利用者が自分の位置情報を入力すると近くの契約自家用車の運転手と車種が表示されて数分で乗り込める。料金は予め登録したクレジットカードから支払われるから極めて便利だしチップの心配も要らない。自家用車だから車内も清潔である。運転手の愛想もよい。まさに良いこと尽くしである。
日本の法律は業界保護に重点を置くからルーバーシステムは認可されない。タクシー運転手に対しては特殊免許を要求するから一般運転手は営業出来ない。しかしいずれ利用者の強い要求に会って認可せざるを得なくなるだろう。
自家用車の稼働率は極めて小さい。それがタクシーに利用されれば有効活用になるし仕事としても魅力的である。平均月収が50万円にもなるという。
ロンドンやニューヨークでタクシーに携わる人たちの抗議デモが行われている。イエローキャブを守れ、ブラックキャブを守れと絶叫しているが所詮無駄な抵抗である。ルーバーを招いたのは自分達が愛想悪く、チップを要求してユーザーを不愉快にさせたからである。
唯一の心配は運転手の技量と素質であるが、ウーバー社は利用者に運転手の評価をさせて低い場合は契約を解除する方法で運転手の質を保っている。

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