野球賭博で疑惑を認めた巨人軍の高木投手が記者会見を開き謝罪した。当初名義を貸しただけだと否定した経緯について訥々と語ったが漸く真実を語ってほっとした表情だった。悩みに悩んだ末に奥さんと両親に相談して真実を述べることを決断したという。
笠原投手から勧められて野球賭博をやったが、胴元の飲食店経営者から名義を貸しただけだと言うように口裏を合わせたという。胴元は友人を紹介してNPBと警察に顔が利く人だから安心するよう言われた。始めは良い人だと思ったがその後度々追い回されて怖い人だと思ったという。何を意味するかは明白である。怖い人とは暴力団と関係しているということである。
私は野球賭博を現役選手がやるのは八百長につながるから駄目だと書いた。然しそれ以上に野球賭博は暴力団の資金源になっていることが重大である。事実高木投手も胴元の友人から情報提供を求められたという。
この事件は氷山の一角だと思う。何故巨人軍の若い投手だけなのか不思議である。巨人軍と投手だけでは賭博は成り立たない。他の球団や打者にもあるはずである。
プロ野球コミッショナーは調査委員会を設置すると発表した。徹底した調査で膿を出さなければ野球賭博は解決できない。警察庁も暴力団対策の一環として取り組んでほしい。

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