リオ五輪で感動的なシーンが度々あったがそれは涙だった。特に女子レスリングの絶対王者吉田沙保里選手が流した涙には胸が熱くなった。銀メダルを取って表彰台でも涙を流すとは余程悔しかったのだろう。吉田さんは日本選手団のキャプテンとして重圧を感じていたのだろう。誰もが吉田さんの金メダルを確信していたから余計に重圧がかかったのだろう。
日本が6階級で4階級を制したのも吉田さんのお陰である。もう充分である。じっくり休んでほしい。
女子卓球で福原愛ちゃんが流した涙にも感動した。自分はキャプテンなのに足を引っ張ったとの自責の念があったのだろう。とんでもない。団体銅メダルを取ったのは愛ちゃんの功績が大きい。我々は愛ちゃんの涙とともに日本の卓球を観てきた。
女子レスリングの登坂、土性、川井が流した涙は嬉し涙だった。バドミントンの高松ペアが流した涙も嬉し涙だった。
私も昔は山田太一や倉本聰のドラマを見て涙を流すことが多かった。しかし老人になると涙も枯れるらしい。感動的なドラマが少なくなった所為もあるが最近は泣くことが無くなった。涙は大切な心の友である。

4