女房の入院について娘に連絡すると明日見舞いに来てくれるという。3人の子持ちで副業もする多忙の中でも気になるからすぐ行くという。筑波から車で二時間近くかかる。
女房は意識が朦朧とする中でも娘の名前を呟くので娘に電話した。母と娘の絆には父にも及びもつかないものがある。医者の息子は超多忙なので知らせていない。
女房は点滴のおかげで少し良くなったが楽観できる状態ではない。自分では何もできないから完全看護である。果たして自分で歩ける体力が回復するのか疑問である。
セカンドオピニオンが大事だというから主治医を変えることも考えている。今の状態ではパーキンソン病は悪化の一途である。iPS細胞による治療にはまだ2−3年かかる。
パーキンソン病は日本の難病の中で二番目に位置付けられている。厄介な病気だが原因はわかっていない。私は16歳の頃から女房と付き合っているから64年になる。女房は法律的には勿論道徳的に悪いことをしたのを見たことがない。公衆道徳は完全である。私が言うのも変だが誰からも信頼される素晴らしい女性が何故晩年になって糞尿に塗れなければならないのかと腹が立って仕方がない。

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