三年毎に開催されるアフリカ開発会議(TICAD)が横浜で開催され横浜宣言を採択して閉幕した。日本が主張する質の高いインフラ投資を官民で促進することが謡われた。自由で開かれたインド太平洋構想も好意的に留意された。
TICADは7回目になるが昔はアフリカ諸国への経済支援が中心議題だった。今やアフリカは残された最後の成長市場となった。
アフリカは人口13億人を擁し天然ガスや鉱物資源が豊富である。インフラが貧弱で発展から取り残されていたがインターネットの普及で急速に発展しつつある。
日本の投資残高は8300億円程度で世界のトップテンにも入らない。日本企業から政情不安が敬遠されているのが理由である。一方中国は一帯一路計画の促進でアフリカのインフラ投資に熱心である。日本の4倍も投資している。
然し中国の投資は搾取の側面があって債務の罠に陥る国が多い。日本の言う質の高い投資とはあくまで相手国の都合に合わせることである。アフリカ諸国も漸く日本の誠意を信じるようになった。
日本が安保理常任理事国になるにはアフリカ諸国の支持が必須である。安倍首相は47人もの首脳全員と会談した。お疲れ様である。

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