東京五輪のマラソンと競歩の会場を唐突に札幌に変更した件でIOCとJOC,東京都と政府の調整委員会が三日間開催された。結果的には小池都知事が述べた通り合意なき決定となった。
都知事としては飽くまで東京での開催を主張したが決定権はIOCにあるので法的には従わざるを得ないとの判断によるものである。
変更による費用は都が負担しないとの要請は受け入れられた。他の競技は東京から変更しないとの言質も得た。小池都知事の抗議はそれなりに意味があった。
地球温暖化に伴い今後の五輪を7−8月に開催することは無理があるのでアメリカでの野球やアメフト、バスケの開催を9月から変更する必要があることでも世界に発信できた。
問題は札幌のコースの設定である。開催まで10か月も無いから急ぐ必要がある。マラソンと競歩は最後の予定だから表彰式の会場を札幌ドームに変更する案も検討されている。閉会式を楽しみにしている東京都民にとってこれまた大問題である。

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