シリアでイスラム国に拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが解放されたという情報を外務省職員が身元確認を行って確認したと河野外相が公表した。安田さんは今夜にも帰国する予定である。
イスタンブールへの飛行機の中でNHKに語ったところによるとこの3年間は地獄だったと述べた。解放された時もカメラなど商売道具を没収されてそこまでやるかと怒りを露わにした。自分はこの3年間世の中の出来事を全く知らないと自嘲して不安を漏らした。
解放の背景にカタール政府とトルコ政府の支援があったのは確かである。特にカタール政府はシリアの反体制派のヌスラ戦線を一貫して支援してきたから影響力を行使できた。ヌスラ戦線は外国人を人質にして身代金を取る習わしだった。未確認情報ではあるがカタール政府が6億円近い身代金を払ったという。
カタール政府の狙いは国際社会に対するイメージアップもあるが日本に恩を売ることもあるだろう。6億円もの金を貰いっぱなしにすることは出来ない。何らかの形で返さざるを得ない。
安田さんは政府の警告や要請を無視してシリアに行った。自己責任は絶対に免れない。安田さんは自分の無謀について何も謝らないのが気になる。国民の税金が浪費されることに謝るべきである。

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