中野さんとお坊さんの托鉢をすることになっていたので、朝の6:30に中野さんの宿へ行く。
朝っぱらからマリファナを楽しんでいるイギリス人がいる。
中野さんがいないのでどこへ行ったのか尋ねると、
「彼はいつも早起きして、朝ご飯を食べに行って、また戻って来るよ。」
と、ハイながらしっかり答えてくれる。
戻って来た中野さんと、托鉢へ。
昨日のナイトバザールには、お坊さん用の食べ物がビニール袋に入って売られている。(25バーツ、75円)
ご飯とちょっとおかずが入っている。
それを買うと、目の前でお坊さんが既に待っている。
おぼうさんの前にしゃがんで手を合わせると、短いお経を唱えてくれる。
靴を脱ぐべきだった。
なんだかすっきりした後は、中野さんの宿へお引っ越し。
昨日まったり話していたメンバーの中に、真哉君というのがいたが、
「やっべー、今日も寝過ごした」
と、起きて来た。
何でもヴィエンチャンという、ラオスとの国境へ行く予定だったのだが、毎日寝過ごすので、なかなか朝のバスに乗れず、未だにチェンマイ・・・というか、この宿にいるらしい。
中野さんが、
「壁のない、ふきぬけのお寺があるので、見に行ってみますか?」
と私と真哉君を誘ってくれる。
一緒に朝ご飯を食べて、ソンテウでWat Suan Dokへ行く。
お祈りをして、この2人と引き合わせてくれたことに感謝をする。
すると、タイ人が筒の中の棒をシャカシャカ振って、おみくじをしている。
読めないけど、私もやってみる♪

なんだか棒がいっぱい出て来て、一本だけ落ちるはずが、難しい。
お、でてきた。
18番。
おみくじの入っている、引き出しの18番を開けてみる。
が、空だ。
お坊さんに身振り手振りで、18番がない旨を伝えると、向こうも身振り手振りで
「もう一回やったらどうだ?」
と言って来る。
また
「そんなん嫌だ」
と・・・結構通じるものなのね。言葉がなくても(笑)
お坊さんが、他の引き出しも確認すると、25まである内、空なのは私の18番のみ。
その確率もすごいよね
結局真哉君がシャカシャカやってる間に、お坊さんは18番の紙を持って来てくれた。
後に宿の人に訳してもらったら、吉って感じだった。
それからコーヒーを飲んで、宿にもどり、わんさかある本の中から、ロバートハリスの
「旅に出ろ!」(出てるけど)を読む。
面白くて釘付けになるんだけど、色んな人達が話しかけて来るので、進みやしない。
ここのメンバーは異色ばっかりだ。
面白いからご紹介しよう。

10年沈没している日本人。バックパックが壊れたのに新しいのを買わないのだろう。今のバックパックは、10kgの米袋にリュックの肩ひもを縫いつけて、口は結んだものだそうだ。

1年半この宿で沈んでいて、自然に日本語をここで覚えてしまった韓国人。いつも夜中にカップラーメンをすするらしい。

3年以上この宿に住み、毎日マリファナ漬けのイギリス人。こちらも沈没系。

20年程東南アジアで沈没している日本人、60円でタイ人の古着を買って、
「安かったんだ〜!」
と喜んでいたらしい。
変な人ばっかりだけど、みんなとても平和な人達だ。
他に、中野さん曰く、人買いに間違えられて、小さい女の子達が顔を見ただけで逃げてゆくという日本人も頻繁に来るらしい。
この宿にいると、毎日寝坊してしまう真哉君も、1人でプラプラ旅を続けている私も、年金生活で一年の半分以上タイにいる中野さんも、至って普通である。

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