108回目だが、108と言えば煩悩だ。
ところで108個という数字の由来はと云うと、
人間に六根=眼(げん)、耳(に)、鼻(に)、舌(ぜつ)、身(しん)、意(い)が先ずあり、それに「好」(気持ちいいもの)と「悪」(気持ち悪いもの)と「平」(何も感じないもの)の三種があり、それが更に、「浄」(きれいなもの)」と「汚」(きたないもの)の二種に分かれ、それら全てが「現在」「過去」「未来」に在るというので、都合
6 × 3 × 2 × 3 =108
だという説があるが、実は、煩悩は5万4千だ、いや8万4千だと諸説あって、108が多いか少ないかはともかく、煩悩は沢山あるということを言いたいための数字でしかないということのようだ。
だが煩悩は多い!
実際、僕などは、この年になっても自らの肉体への不満だけで50はある。それに、ニコール・キッドマンを1位に愛し合いたい人を数えると、それだけでトータル108は超える。
と云うは愚か、108回そのものが煩悩なのではないか!それどころか、一回に一個では済んでいないのだから、何をか況やである!
煩悩を持つということが浅はかなのか人間らしいのかは判らぬが、ことほど左様に煩悩は!沢山ある!
しかし、煩悩を発見した仏教こそが、「煩悩即菩提」と言っており、煩悩(なやみ)と菩提(さとり)は対立するものではなく、共存し融合するもので、その認識の中から仏性に目覚め無碍自在へと行きつくのだと言っているのです。
要するに、みんな悩んで大きくなろう!である。
そう言えば、昔こんなCMありました。
♪ソ、ソ、ソクラテスか プラトンか〜
ニ、ニ、ニーチェか サルトルか〜
みんな悩んで 大きくなったぁ〜
作家野坂昭如が歌うサントリーのそれだった。あれは仏教だったのか!1975年でした。
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で、本日は僕の煩悩から。
先ずは!
このまま行けば、今年6月からネット販売では医薬品が購入できなくなる。それで厚労省と関係各方面とが揉めている。そして、これは僕らにとっても看過できない事態なのである。
ま、震源地はあの厚生労働省、升添さんとこだ。
問題は既に審議を終えた「改正薬事法」。それは残念ながら6月1日をもって施行される。
で、この辺がよく判らないところなのだが、その「改正薬事法」の法改正に伴って厚労省が今年2月6日に公布した「薬事法施行規制等の一部を改正する省令」(以下、省令)が具体的問題個所なのだ。
判らないと言うのは、「改正薬事法」が6月から施行されるなら、その傘下とも言うべき「省令」も施行されるのではないのかと言うあたりなのだが、現実にはそこは改変(正)の余地があるようで、今、揉めているのだ。
現実の問題としては、今インターネットで購入出来ている医薬品の7割が今後購入できなくなる。
ネット販売にも問題はある。違法ドラッグ、健康薬品商法、或いはもう少し暗部に及ぶなら毒、劇薬サイトの存在。
だが、利点も多い。しかもこちらは切実で緊急で日常的だ。
離島など近隣に薬局、病院が無いという人達。身体的な理由で薬の購入にネットが不可欠という人達。或いは購入時に顔を会わせたくないという現実を持つ人たち。きっともっと個別な事でネット販売に救われている人たちはいるはずだ。
あなたや、あなたの周りにそういう人はいませんか?
因みに薬のネット販売が広がった要因の大きなものに、妊娠検査薬や便秘薬、水虫薬など、他人(主に店員)と対面して買うことが多くの人にとって憚られる薬の購入拡大ということがある。
ここの精神的、性格的要素をどう見るかは今回の問題の本質ではないかと僕は考える。こういう観点への視座、忖度があるかないかだ。「俺は平気」「私は買える」では問題は見えてこない。
傲慢な薬が効くはずはない。
薬の半分は優しさだというなら、使う人への配慮だろう。
そして僕の最大の懸念は、お役人にそこが全く期待できないことだ!
そして今回、表だって声を上げたのは(楽天)(YAHOO)など大手ネット業者だ。彼らの配慮がどういうものかは別の事として、問題の在る法律の実施に待ったが掛かったのである。
一方薬害被害者の人達からはどちらかというと規制賛成の意見が出ているという。
こんなところに人間悲劇を垣間見るのは僕だけであろうか。
僕が何に於いても最大尊重するのは‘自由’だ。
だからネット販売も出来る限り自由にとは思う。そして、この問題がどう決着するのか見守るしかないのだが、気になるのは相変わらずのお役人の机上主義、他人事主義、現場知らずである。
今回、2月にその省令が出てきたのは、2006年の薬事法改正を受けて「医薬品の販売等に係る体制及び環境整備に関する検討会」が、勿論厚労省の肝いりで開かれた結果なのだが――このことからすると、厚労省(他の省庁もだろうが)は先ず一番大きな法律を作ってから、個別の研究会、検討会、調査会などを発足させて具体化していくのであろう。ま、それが現実的なのだろうが――そのメンバーが薬剤師、配置薬販売、薬害被害者、消費者団体、薬学者などで、ネット販売の関係者は入っていなかったというのだ。
20世紀の今、薬の販売の今後を検討する集まりにそこを呼ばない現状把握のズレ!このお役人感性を心配するのだ、僕は。
それは、即、この法律が実行された時に問題が起こるのではと云う懸念でもある。
大丈夫か厚労省!
お世話ついでに言うと、厚生省だけでも薬害で大変だったのに、労働省まで請け負って、それでやっていけるのか!国民は心配しなくていいのか!である。
僕は心配だ。
ところで、薬の販売と言えば僕には気になることがもうひとつ。その検討会にその人達も呼ばれていたのだが、「配置薬」である。聞きなれた言葉で言うなら、「置き薬」。もっと慣れた言葉では「富山の置き薬」である。
実は、これが瀕死の状態なのだ。加害者はやっぱり厚労省。凶器はこれまた「改正薬事法」!
これだけで一冊の本になる。って言うか本が出てます。気になる方は
『「薬」が殺される』(情報センター出版局)1600円
日本置き薬協会常任理事長
足高慶宣(あしたかよしのぶ)著
をどうぞ。
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そして、欲も煩悩なのだから、3月22日にやろうとしているあれも間違いなく煩悩のひとつなのであろう。
現に、障碍や軋轢や齟齬や不安は限りなく在り、如何にやりたいこととはいえ、煩わしく悩むことは消滅し得ない。
だからと言って、その歩みや勢いが減退するモノではなく、生徒達との団結の輪は日に日に盛り上がっている・・・と言っておこう!
さて、中身がどんどん具体化しています。本番まであと1週間なのだから当たり前だが。
先日のシャンプーハットとの打ち合わせで僕等が用意した30本のネタ(企画)から12本に絞り込み、今、必死で且つ急速で内容の詳細の考案、構築に大車輪であります。
具体的には、ルール決め、問題制作、ナレーション作成、段取り決めなどの内容の詰めと、道具、衣装等の発注、製作!
『牛馬頭のゲーム』で舞台監督をやった城田なぞは、「これ、牛馬頭より大変や!」などと、今更に嘆息と焦躁の声を上げているのであります!
さあて、ではその中身を垣間お知らせしましょう!有態に言えば「予告」であります。そう「宣伝」であります。しかし、これを読んで頂いて面白そうと思って頂いて、足を運んで頂けるなら「予告」であろうと「宣伝」であろうと、いやいや「売名」「厚顔」「無恥」「蒙昧」「禿頭」「腐醜」と言われようと、構いはしないのであります。
さて、数回の討議、詮議、会議を重ねて、現在、当日上演の予定でいるネタは更に絞り込まれて10本!その概要を思わせぶりに紹介していきましょう!
※このブログは一日で書き上げていないので、前述の状況が変化していることが儘(まま)あります。ご理解のうえ、着いて来て下さい――堂主
@女性選択の自由!
・大きなボードに4人の女性の顔写真!
・好みで一人を選ぶ出演者(小出水、てつじ、西森、大林)
・次に、女性たちの3サイズが発表される!
・最初の選択が変わる者が出る。
・その理由は勿論開陳願う。
・次に、女性たちの学歴が発表される!
・選択が変わる者が出る!
・次には、女性たちのホニャララが発表される!
↓
・果たして、彼らの女性観は?或いは結婚観、恋愛観は!
A三位決定戦!
・一位を目指すのは判り易い。頑張ればいいのだ。
・三位は難しい。
・勘もいる。経験もいる。情もいる。運もある。
・何よりも計算できなければならない!
・競って貰うのは体力、知力、精力?
↓
「腕立て伏せ・計算・勃起・・・・!」
B漫画道場!
・ステージに漫画が数百冊!
・その一コマ、一コマを四人で繋いで、即興で物語を作ってもらう!
↓
・果たして出来上がるのはSF?ホラー?それともラブロマンス?
Cクイズ・そう言えばそれ何や!
・常識の中に潜む、意表を衝く質問に四人がガチンコで答える!
・しかし、驚くなかれ、それらに答えはあるのだ!
↓
<問題例>
「福沢諭吉の『学問のすすめ』。その中で諭吉の薦めはどの程度?」
Dニュアンスで施す!
・例えば「物凄く好き」と言っても、その度合いは人それぞれだ。
・その感じ方の違いが相方に伝えられるか、伝わるのか?
・モンスターエンジンが体でチャレンジ!
↓
「さりげなく」⇒「たたく」
「迷惑なくらい」⇒「さする」
Eクイズ・キフオネア!
・クイズに正解すると自腹で寄付をしなければならない!
・寄付をするという誰もが認める行為と、ボケるという芸人の性とのせめぎ合いの中で彼らの選択は!
↓
しかし、彼らの前に寄付をしなければ済まない何かが!
F図解!48手辞典
・日本人の知恵、遊び、粋。その究極の集合体48手!
・その正しい形=体位を求め合うふたり!
・それはシャンプーハット!
↓
<48手の一部>
吊り橋・椋鳥・深山・炬燵かがり・岩清水・しぼり芙蓉・鳴門
Gザ・叫び!
・何でも叫びながらやってみます!
↓
例えば「相撲・カルタ取り・手術・マジック・麻雀・・・」
H馬耳東風!
・「馬耳東風」それは、あるアカペラグループの名前!
・メンバーは勿論、小出水、てつじ、西森、大林!
・しかし、このグループ、ありきたりなそれでは無い!
↓
彼らのヒット曲、それは例えば「中華厨房」!
I出る・出す!
・人間の体に起こる分泌、排泄、反射などの所謂自然現象
・それらは、起きて欲しい時にそうならず、起きて欲しくない時にそうなる!
・だが、その不随意に挑戦!
・ガチンコで出してみよう!
↓
「あくび・涙・脂汗・・・・・本音」
如何でしょう!
この10本中、何本かは昼の部、夜の部、両方でやります。それは、2回やってもいける、面白い、芸人にも2回やり様があると言う企画です。
そして、残りを昼と夜に振り分け、共に6〜7本の企画を上演する予定です。
予定であるのは、細部が決まるのはこれからで、例えば、タイトルやルール、或いはクイズの問題、大喜利のお題などまだまだ変更があると考えられるからです。でも少々です。
その変更は、実は僕らにとっても楽しみのひとつなのである。つまり、芸人さんと直接向かい合ってモノを作って行く過程で生まれる、前向きな、或いは現実的な変更は、互いの意志と意欲と感性の尊重と自己主張の狭間から生みだされてきた貴重な答えであるからである。
そういうことを僕はお蔭さまで何度も経験してきたが、生徒達は未経験の者が多い。
多少経験があるとは言っても、シャンプーハットやモンスターエンジンと云うような明らかに経験も技術も上の芸人さんと直に話し合い、意見を出し合ってのそれではない。
この経験の価値と意義を、生徒達には是非実感して欲しい!
無論、今回のイベントの狙いのひとつに、そうした芸人さんとお笑いを作る時間と場所を共有できる、というのがあったのであるが、意識した上にも意識して、少しでも感触と感得を確かなものにして欲しいのだ。(ブログと云うより、塾長としての希望だ)
今日16日、baseでモンスターエンジンとの打ち合わせを終え、残すところ後6日!
大道具、小道具、衣装、音効、照明、急ピッチで仕上げに向かいます!
恐らく、このイベントに関わる生徒達はこの間の睡眠時間は一日平均3時間でしょう!
と、それは作る側の事情。
皆さまには、テレビでは見られない、乱調、へんてこ、エロ、ナンセンスライブに是非おいで下さい!
『かわら長介とその魁ける弟子達による!
シャンプーハットと!
モンスターエンジンを!
主題とした!
快敵乱調ライブ!
哀楽喜怒・2009!
〜テレビを俺達に取りもどせ!〜』
3月22日(日曜日)
梅田HEPHALL
昼の部 15時開演
夜の部 19時開演
前売り2500円 当日2800円
チケットぴあ 0570−02−9999
(Pコード:393−709)
HEPHALL電話予約 06−6366−3636
※大滝エージェンシー、魁塾でも購入できます!
直・かわら長介もいけます!
ところで、テレビを取り戻すと言うことは?
それより、テレビは取り戻せるのか?
いや、テレビは取り戻すべきなのか?
逆に、テレビは取り戻されるべきなのか?
それは、22日を終えて、反省と悔悟の中で書こう!
あ、ところで「哀楽喜怒」です「喜怒哀楽」ではありません。つまり、「喜怒哀楽」を間違えているわけではありません。判ってそうしてます。
このタイトルは、実は10年ほど前に「死刑」をテーマにした僕の芝居で使ったのですが、結構気に入っていて、今回も使ってしまいました。それで、一応「2009」を付けたのです。
さて、「哀楽喜怒」?
アイラクキド?
アイ ラク キド?
アイ ライク キッド!
I Like Kid!
私は子供が好きだ!
但し、今回のイベントの中身とは符合してません!
でも、でも、是非おいで下さい!
チケットの売れ行きがぁぁあああぁあ!
ううう、尽きせぬ煩悩よぉおおおぉおぉ!

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