DISCASはご存じだろうか。TSUTAYAのネットDVD/CDレンタルサービスのこと。パソコンで発注し、結構長期間、それなりに割安で借りられる。返却は専用のパッケージに入れポストに投函する。
普通の映画を借りるのが目的だが、最近「国際秘宝館」と「日本の不都合な真実」というドキュメント作品も借りてみた。
詳しくは書かないが、とても残念な2本でした。それでもと興味のある方は遠慮なさらずに。
因みに「国際秘宝館」は数年前に閉館したあの伊勢の国際秘宝館の、そして「日本の不都合な真実」はそういう対象をそういう視点で捉えた、共にドキュメントである。
要するに問題は対象より視点。
それとは別にTSUTAYA(堂山店)で、初めてアメリカの連続テレビドラマを借りた。これまでに噂になったモノはいくつもあったが、特に興味を惹かれず手を出してこなかった。
例えば『ツイン・ピークス』『V』『Xファイル』『24』『ロスト』『プリズン・ブレイク』などなど・・・
で、今回遂に手を出してしまったのが『ダメージ』。こう書いて、どの位の方が、「ああ、あれ」とおっしゃるのだろうか。
動機はパッケージのグレン・クローズと裁判ドラマだということ。
主役級の3人が面白い。その3人とは、
★グレン・クローズ=裁判に勝つ為には恐ろしいほど手段を選ばない敏腕弁護士。彼女のやることが法律に触れているのではないかと言えるほどだ。恐い女だ。
★ローズ・バーン=その弁護士事務所に入った新人弁護士。これが、グレン・グローズに、事件に、そして恋に翻弄される、翻弄される。しかし、その中で彼女も非情な弁護士になって行く。やはり女は恐い。
★ジェリコ・イヴァネク=僕はこの顔を覚えていた。『羊たちの沈黙』の第2弾というべき『ハンニバル』でゲーリー・オールドマン扮する傷痕の大富豪の執事・コデールその人だ。彼は最後にその御主人を殺してしまう。で、彼はグレン・クローズと敵対する被告人側のこれも優秀な弁護士。謀略に長け、執拗だ。
この3人だけを主人公とするかどうかは見解の別れるところではあろうが。この3人によりドラマは曲がり、うねり、悲劇を生む。
この他に、この物語での訴訟事件の張本人である実業家がいるが、彼もその容貌と行動で、主役人の一角を張っているともいえる。
兎にも角にも、全員に狙いがあり、秘密があるから、物語が錯綜し、次々に新たな局面が現れ、まぁ退屈しない!
是非、ご覧下さい。損はさせません!
因みに、シリーズ1はDVD6枚、全12話。シリーズ2、3も予定されているとのことだ。
この後、別シリーズ『キル・ポイント』も借りた。そして全8話見たが、普通だった。
などと言ってる間に、大阪の本番まで、あっという間に1か月余り!嗚呼、%$#U&($?>W〜圏X#笠**▽。言葉にならない緊張と不安と&◎K◇(#がぁ!
さて、日記だ。
■9月17日(水)■
東京で13時より稽古!
の筈が、夕べ遅くまで飲んで、遅刻!
ほんとすいません。結局、稽古場についたのは16時!!!!!ほんとすいません。って言うか、そのつけは殆ど僕に来るだけなんだけど。だからと言って、許されるものではなく、謝るのみです。すいませんでした。
稽古場は新宿、大ガードから歩いて2分ほどの「スタジオビーンズ717」という24時間営業のレンタルスタジオだ。
東京に住む塾生・自らゴッドと名乗る伊東栄一が途中まで迎えに来てくれた。
さて、本日の役者は、
<リットン調査団のふたり、亀谷、リャン、浜々、そしてかわら>の7人。塾生は城田とそのゴッド。
二幕と六幕ばかりを何度も。
二幕はノブシコブシがメインの場だが、脇を固める役(藤原、かわら、亀谷、イー☆リャン、浜口浜村)が重要な場でもあるのだ。
六幕は水野くんがメインの場で、その脇は、藤原、イー☆リャン、浜口浜村、亀谷というメンバーなので、今日の顔ぶれには持って来いの場面なのだ。
演出をしながら思う事は、「もっと動かさねば!」ということだ。動くことで、台詞が血肉化する。その役から必然的に出てくる必要最大限の劇的動きだ。それを、僕が引き出さねばならない。もっと台本を読み、その場の全登場人物の表面と内面を探索、把握しなければならない。それは台本を書いた僕さえも初めて知る領域なのだ。それが面白い。
ただ、そうした領域が多くある為には、台本が優れていなくてはダメだ・・・う〜ん。
結局、台本も直しながらの作業になる。頑張ろっと!
で、結局、参加人数が少ないため、早めに切り上げて、食事と言うか、お酒と言うか、水野くんが知っていた「世界の山ちゃん」へ!
名古屋では何度か行った事がある店で、ご存じ‘手羽さき’の店である。でも、他にも‘もやし炒め’も旨かったよ。
最後は三人ぐらいになって、朝まで飲んでました。
■9月18日(木)■
14時より、同じく新宿・「スタジオビーンズ717」
役者の顔触れは昨日と同じ。
<リットン、リャン、浜浜、亀谷、かわら>
作家は城田、塚腰。
拠って、昨日と同じように六幕と二幕中心の稽古!
終了は18時。
無論、もっとやりたいし、やらねばなのだが、稽古場がそれ以上借りられないのだ。つまり、18時以降は他の稽古が入っているのです。
皆さん、「先んずれば人を制す」ですよ!
報告したいわけではありませんが、今日も、終わって「世界のやまちゃん」へ。
でも残念な事に、昨日美味かった「手羽」と「もやし炒め」が左程でなく。「調場が変わったんだ」などと不運をビールで紛らわした僕たちでした。
そこを出て解散。それぞれに帰途に着いた人、着かなかった人・・・・新宿の夜は更けていく。
■9月19日(金)■
ホテルを11時に追い出され、さあ、ここから稽古時間の16時まで時間潰し。
僕には、東京での時間潰しにはひとつのネックがある。それは荷物が多いこと。なので歩くことが疲れるのだ。
理由は大したことじゃなく。僕は旅行の時、バッグ一つで気ままにというタイプではないのです。着替えは勿論、寝具、洗面道具、本、スケジュール帳、パソコンなどなど、つい荷物が多くなってしまう性質なんで、荷物が重く、移動が煩わしいのです。
結局、さっさと、本日の稽古場である御徒町に移動、蕎麦屋で三色せいろ蕎麦(?)だったかなを注文し、3時間ほどネバる。
その店を出たところで雨。こんな、謂わば旅先の雨は、妙に孤独を感じてしまうものです。
16時、御徒町、魂源堂。
但し、今日は役者の顔が結構揃う日なのだ。
<中村譲、お松、リャン、カオルコ、浜浜、亀谷、かわら>
このメンツだと、結構出来る。1、2、3、4、5、8、・・・幕
新展開(?)が起きた。懸案の浜口浜村のボーイソプラノだが、カオルコさんが、作曲してくれることになった。
流石、音大卒。いやいや、相当実効的な加勢だ。アリガタイ!
次回、曲にして持って来てくれる事になった。こうなると、ちゃんとした曲が用意される分、浜口浜村の歌唱力がさらに問題視されることになるのだが。頑張って貰おう。
この日の稽古は20時まで。
終わって、雨の中、お松くんとふたり急ぎ足で東京駅へ。明日は大阪で会議。新幹線最終を考えると、少ないとは思うがギリギリで最大の稽古時間だ。
そして、新大阪駅でタクシーに乗って2分後!車内に携帯を忘れた事に気が付き!
「うわ、やってもた!」と思わず大声!
運転手さん、何の反応も無し。
■9月20日(土)■
朝から、携帯探索。結局、昼過ぎに新大阪駅へ取りに行き、無事奪還。
この日、MBS「オールザッツ漫才」の事で『splash!!』という雑誌の取材を受けた。昨今の漫才ブームの中で、最早20年になんなんとする「オールザッツ漫才」とは何かを取材したいと、MBSのプロデューサー長富氏とディレクターの合田くんと三人同席でのそれであった。
取材側は「オールザッツ漫才」が始まった頃小学生だったという若いお二人。
1時間ぐらいは喋ったかな。
何月号?発売日は?判りましたら、一応、この欄でお知らせします。
芝居に関しては、3日間の稽古を踏まえて、またまた書き直し作業!
明日も同じくです。
そして、八期生・卒業公演間近ということもあって、塾生から台本がメールで送られてきて、添削して返信、という作業が。これは卒公前はいつもの事だが、今回は生徒数も少ないこともあって、これまでに比べると、その数は少ない。
■9月23日(火)■
塾の日。
八期は、いよいよ今週、金曜日が卒業公演の日だ。今日は全体企画「T−シャツ大喜利」の案出しと検討。
うううう、問題多し。
だが、出来るだけ生徒に任せるが公演のモットーなので、彼らの進行を見守る。
つまり、僕の示唆や意見を取り入れてその方向で作っても、結果を全面的に受け入れられない。出来るだけ自分たちで作ったほうが、その結果(笑いの量、完成度など)により大きな責任感が生じ、それを感じられる。その方が、より勉強になる。そういうことだ。
だから、横で見ていて、ハラハラもんではあるのだ。
そして、今夜の授業には九期生の見学があった。12〜3名であったろうか。ようこそ、である。だが、果たして、今日の授業を見て、何人が魁塾を良しとしてくれるのだろうか。
結構自信はない・・・・
さて、チラシが大詰めだ。チラシに載せる「牛馬頭のゲーム」のあらすじを中村(壮)君に送る。
因みに、こんな感じです。
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『牛馬頭のゲーム』あらすじ
謎の男・牛馬頭によって集められた6人の男女。
迷彩服の男、黒いスーツの男、極彩色に包まれた女、あまりにも豊満な女、くたびれた背広の男、遅れて来た若者。
更に、彼らを見ている100人を超す客。
6人は、その客の前で、今からあるゲームをしなければいけない。そのゲームのルールはひとつ。6人の中の誰でもいい、誰かがひとり死ねばいい・・・
そのゲームとは、絶対孤高の死のゲーム、ロシアンルーレット!
何故、そんな事に!
何故彼らは集められたのか!
牛馬頭の目的は如何?
6人の口から語られる、異様な理由!
何の為に、彼らは死のゲームをするのか!
そして、ルールは守られるのか!
死者は出るのか!
死ぬのは誰なのか!
驚愕のラストに向かって、6人は葛藤の坩堝へと落ちて逝く!
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■9月24日(水)■
13時、大阪から東京新宿直行。
「スタジオビーンズ717」
レンタル料は1時間1,470円ということなので、本日はざっと7、500円也。
役者は、<水野くん、哲ちゃん、イー☆リャン、ノブシコブシ、浜浜、亀谷、かわら>
本日も、二幕、六幕が中心。
そして、もう、水野くんが台本を離した。
こういう切磋が互いを琢磨し、芝居が仕上がって行く。
終了は18時。
確か、やっぱり、「世界のやまちゃん」へ。
最後は城田とふたりになったが、その時間が新宿で男二人にはまだまだこれからの9時ぐらいだったか、結局、朝まで飲んだが、ひとり、4000円ぐらいのキャバクラ、2軒行きましたっ!
■9月25日(木)■
今日は「ダウンタウンDX」収録の日。そして、本日はスペシャルの1本撮り。
なので、稽古は12時〜16時。
場所がなかなか無くて、中村(壮)くん苦心の末、西日暮里の稽古場を押さえてくれた。
城田、塚腰とタクシーで向かう。西日暮里駅から徒歩1分、劇団天然工房の稽古場。12時か〜16時でレンタル料7000円。
揃った役者は、
<哲ちゃん、カオルコさん、イー☆リャン、浜浜、亀谷>
ただ、浜口は17日の僕以来の大幅遅刻。ふたり目だ。3人目出るんだろうなぁ。
本日はこの顔ぶれなので、二幕、七幕が中心でした。
で、番組収録へは少し遅れて入る。成城のTMCスタジオだ。
そして、明日は八期生の卒業公演。なので、今夜中に大阪へ戻っておかねばならず、収録途中で帰らさせて貰いました。
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今日は10月7日。
窓の外から、近くにある小学校の運動会の音が聞こえてくる。
だが、かかっている音楽は僕の知らないものばかりで、「クワイ河マーチ」や「天国と地獄」なんかは聞こえてこない。
「騎馬戦」や「棒倒し」はあるのだろうか。
1位とか2位とか、競争はあるのだろうか。
そして、昼食は応援に来てくれた家族と一緒なのだろうか。
そして、モンスターなんとかはいるのだろうか。
あ、今、福山雅治が聞こえてきた。

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