先ずは告知、宣伝、お願いだ!
3月22日(日)のライブが大詰めだ。
そのタイトル!
『かわら長介とその魁ける弟子たちによる
シャンプーハットとモンスターエンジン!
を主題とした!快適乱調ライブ!
哀楽喜怒2009!
〜テレビを俺達に取りもどせ!〜』
という長いものだ。
場所は梅田HEP HALL
(電話予約 06−6366−3636)
受付:11時〜20時
公演は2回。時間は
@2時30分開場、3時開演
A6時30分開場、7時開演
料金は、前売り2500円。当日2800円
チケットぴあでも買えます。
0570−02−9999
生徒や僕もチケット手売りしてます。宜しければ直接お買い求めください。押しつけることもあるかもしれません。悪しからず。尚、僕個人へのお電話予約も待っています!
出演はシャンプーハット(小出水・てつじ)
モンスターエンジン(西森・大林)
作・構成・演出はかわら長介と魁塾有数の生徒達。
中身は、大喜利、ゲーム、クイズ、アドリブコント!!!!
4人の芸と力は勿論、葛藤や、本音、怒り、思想、愛、彼らの全てが溢れています!
是非、おいで下さい。損はさせません。
尚、一回目と二回目では、中身が半分違います!
因みに、明日(9日)シャンプーハットと中身の検討です!
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と、宣伝の後は、今度はイベントの報告だ。それも去年の!
事情的には『牛馬頭のゲーム』の製作日記があって、こちらが後回しにされた形だ。日程的にもこちらのイベントは『牛馬頭』の次の日、12月24日、クリスマスイブだった。
それを今更書くのは、これが面白かったからに他ならない。我田引水なり!
しかも、こちらも『牛馬頭』に負けず劣らずお客さんが少なかったのだ!
そこで、紙上ながらその中身を伝えたくて斯くあいなった!
何故面白かったかだが、これを企画構成したのは僕と魁塾3期生の田中亮治。ぼくらのアイデアも悪くは無かったが、最大の原因は出演者だ。
イベント自体の発案は田中亮治。彼が僕を誘ってくれて、更にマネージャーに掛け合い芸人たちの出演OKを貰った。
お笑い作家になって三年目。そんな彼の意気に応じて10人もの人たちが腰を上げてくれたのだった。そして頑張ってくれて、乗ってくれて、面白くしてくれた。
是非伝えなくては!
とは言え、公演全部を伝えようと云うわけではない。無論、紙上でそれが可能な訳もない。以下、事情と概要と最後に盛り上がった一企画を中心に!
☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆=☆
『Sorry X′mas』
〜京橋でやったらこんなんになっちゃった〜
※12月24日という日は、僕たちが選んだものではない。京橋花月が空いていたのでその日にしたというわけだ。
※京橋花月はその1か月ほど前の11月28日に開館したばかりで、吉本としても少しでも名前と場所を知ってほしいという状況ではあった。
※その上で、田中亮治と二人、ではどんなイベントにしようかと考え、クリスマスイブであることを利用しない手はないと、こんなタイトルと内容にした。
※「Sorry X′mas」は楽しいクリスマス(Merry X′mas)に対する「情けないクリスマス」と言うほどの意味である。
※と言う訳で、このイベントのコンセプトはアンチクリスマス=クリスマスなんか楽しくない!=世の中はクリスマスを家族とあるいは恋人と楽しくやっているが、俺たちはそんなクリスマスには縁が無いんじゃ!となったのである。
※〜京橋でやったらこんなんになっちゃった〜は内容を規定する、或いは表すものではない。NGKでやったならそう変わるだけだ。イベントの雰囲気と、単に場所が京橋であるからに過ぎない。
※そして、10人の出演者である。アイウエオ順に。
☆浅越ゴエ (ザ・プラン9)
☆お〜い!久馬 (ザ・プラン9)
☆川畑泰史
☆すっちー
☆中川貴志 (ランディーズ)
☆中山功太
☆林健 (ギャロップ)
☆安田善紀 (りあるキッズ)
☆ヤナギブソン (ザ・プラン9)
☆矢野勝也 (矢野・兵頭)
※中身は全4コーナー!どれも言わばゲームである。
@安田様を勃たせよう!
A七つの大罰
B利きマリア
C京橋秘密パーティ
※果たして、このイベントの為の稽古は一日!直前の12月19日、しかも19時から2時間ほどのみ!更に、10人中浅越くんとギブソンくんが不参加!
※実は僕はこの世界に30年もいるが、吉本の芸人さんとのこうした企画イベントは初体験なのだ。芝居は何度かあるが。
※と言う訳で、8人に趣旨と概要と各コーナーの説明をして、終了。
いや、テレビでももう少し丁寧にやるで!このやり方に不満だったが、これが吉本といえばそうなのであろう。そして、芸人さん達はこれに慣れている。もともと時間が無いのだが。しかし、打ち合わせはやればやるほど本番に結果として出る。それは間違いない。出演者の把握度も高まり、コンビネーションも作られ、例えば大喜利的なものならネタのレベルは上がる!
※恐らく、baseでも、きっとルミネでも企画イベントの打合せはこんなものなのだろう。でも、この在り方は変えていくべきだ!CHENGE!
※無論、当日の打ち合わせや、ネタ造りはある。なんならそちらのほうに主力が置かれ、下手をすると当日のそれだけでやられているイベントさえあるのではないか。
※芸人を育てるとは?客からお金を取るとは?笑いとは?それらに対する答えが稽古量だと僕は考える。謙虚に、何があっても最大限の準備だけはしておくという姿勢だ!
※だから、当日、開幕直前まで、亮治とそして芸人さんとネタ打合せ、ネタ造り、ネタ仕込み、そして大道具、小道具の位置決めと出しはけ。更に音楽、映像のきっかけリハーサルで大童であった!しかし、僕の不安を裏切って面白かったのだ!
そして、19時半、開幕!
■オープニング■
――激しいロック(曲名知らず)が流れる中、客電(客席の明り)が落ち、緞帳が開く。
――正面に大きなスクリーン。
――カシャッとカメラのシャッター音がして、スクリーンにハエの写真がデカデカと!
――音楽が軽快なものに代わり、そこへ「Sorry X’mas〜京橋でやったらこんなんになっちゃった〜」のタイトルが重なる。
――〔明転〕舞台中央奥にやや大きな教会のステンドグラスの写真。上下の黒幕に白い大きな十字架が傾いた状態で1個づつ。しかも下手の1個はサカサマ。つまり反クリスマスである。
――M「パパ ラブズ マンボ」で司会の浅越ゴエ登場!この公演の趣旨を伝える。
浅越 「どうもどうも、始まりましたSorryX′masでございます。今日はクリスマスイブと言うことで本当に沢山の方に来て頂きまして(客は少ないのでウケル)。
今日の司会浅越ゴエです。よろしくお願いします。
今日はキリストさんの誕生日なんですけど、それだけで何で街中こんなに大騒ぎしてるんだと、浮かれてるんだ、考えられない!アンチクリスマスの姿勢でお送りするイベントでございます。
今日はそんなクリスマスなんか大嫌いだというメンバーに集まって頂いています。どうぞ!」
――先ずは8人が登場。続いて今日の主役でもあるりあるキッズ安田が白い布を体に巻きキリスト風に登場。
浅越「今回、アンチクリスマスでお送りすると言いましたが、彼(安田)、正常ではございません。ゲイです。キリスト教はゲイに不寛容です。彼こそがアンチクリスマスの象徴。今日のメイン安田様なのです」
浅越「そして安田様を喜ばせることが今日のイベントの趣旨です!では、その為にチームで闘っていただきます」
――と、8人を2チームに分けることに。方法は安田様的にアリな人とナシな人に安田様が分ける。ワイワイと8人が分けられ、結果は、
●アリチーム
【中山功太、ヤナギブソン、中川、矢野】
●ナシチーム
【川畑泰史、林、お〜い!久馬、すっちー】
に落ち着く。但し、これだけで5分!楽しい始まりだ!テレビなら殆どがカットなのだろうが、ライブはこういうところが嬉しい。
――そして、浅越がタイトルを怒鳴って、最初のコーナーへ!
■企画第一弾『安田様を勃たせよぉー!』
――安田様をトークで興奮させようという企画。安田様はエロい事ばかりでなく、色んなことで興奮します。テーマ毎に安田様が興奮しそうな、思わず勃起してしまいそうなエピソードを紹介して頂きます!テーマは3つ。
@【不幸な話】
A【初めての○○話!】
B【芸人の裏話!】
――10人がいろんなエピソードを持ち出し、安田様の暴露話も登場したりして、全20分で終了。因みに勝利チームは安田様の判定で「ナシチーム」!
■企画第二弾『七つの大罰』(※大罰です、大罪ではありません)
――キリストが罪と見做した「暴食・色欲・強欲・怠惰・嫉妬・憤怒・傲慢」の七つの大罪に基づいたゲームコーナー!勿論、安田様の気に入る答えを出すことが狙い!
――最初に安田様が選んだのは色欲!
【色欲】⇒「ジ・エロティックワード」=安田様が指定する言葉(一文字)で始まるエロい言葉を考え、フリップで発表。
――安田様の判定は「アリチーム」の勝利!
――次に安田様が選んだのは傲慢!
【傲慢】⇒テレフォン凍る」=傲慢にも先輩に電話し、傲慢な態度で傲慢なことをどれだけ言えるか!
チーム一丸となって挑戦。
但し、スケジュールの都合で直接の電話がダメで、ここでの発言を録音しCDにし、それを本人に届けるということに。残念で到しかたない変更だが、ライブにはあることか。
より傲慢なほうが勝ち。負けたチームのCDを送る!
●「アリチーム」⇒トミーズ雅
〜矢野が頑張りました。でもここには書けません。当日お金を払った方のものです。
●「ナシチーム」⇒兵頭
〜彼の悪口を聞いたことが無いという話から、結局相方で、目の前にいる矢野の悪口になって終了。
――安田様の判定は「ナシチーム」が勝利!
――三番目は怠惰と嫉妬で大喜利!(これはちょっと詳しく)
【嫉妬】お題「世界中が嫉妬する男、どんな男?」
○林⇒定年までずっと有給の男
○功太⇒アームレスリング世界一なのに手タレ
○久馬⇒HIROSI HASEGAWA
○林⇒笑点で毎回三枚座布団を貰う男
○中川⇒長谷川さんの相方であるティーアップ前田さん
○功太⇒アナルが四次元ポケットの男
【怠惰】お題「こいつ絶対なまけものやと言う人の名前は?」
○久馬 ⇒一日根輝(いちにちねてる)
○川畑 ⇒やなぎこうじ(※本当になまけものらしい)
○中川 ⇒宇御 完(うごかん)
○久馬 ⇒日堂谷千(びどうだにせん)
○功太 ⇒メシクッタ・ショッキ・カタヅケン(トルコ人)
○川畑 ⇒飯須裸食腕(めしすらくわん)
○すっちー⇒便座開図之進(べんざあけずのしん)
※漢字はこの通りでなかったかも知れません
【怠惰】お題「世界一なまけものの国の国歌とは?」
○ギブソン〜♪アメリカに任せてぇ〜
○久馬〜(掛け声から始まる)さあ、先ず布団から出ましょう!
○功太〜♪ZZZZZ ZZZZ
○林〜♪国家って要るのかなぁ〜
○ギブソン〜♪先に首相を決めてくれぇ〜
○功太〜♪(空耳的に)靴べら無いと靴はけませ~んと聞こえる
○林〜♪ははは 過労してぇ!
※文字にするとこうですが・・・現場はとってもでした!
――安田様の判定は「アリチーム」勝利!
※ここでこのコーナーの時間が来て、第三企画終了。因みに他の大罪のゲームタイトルは、
【暴食】⇒「キリストを食べる!」
【強欲】⇒「銀行強盗!」
【憤怒】⇒「ムカツク歌!」
果たして、どんなゲームだったのでしょう?って言うか、これはダミー。最初からこの三つは時間の都合で選ばれないことになってました。ま、イベントの真実と言うか、裏事情。
■企画第三弾『利きマリア』
――それぞれのチームの中の誰かのお母さんが登場。チーム毎に課題に挑戦して貰い、安田様に誰のお母さんか当てられたらダメという、処女受胎で生まれたキリストならではの母子関係、或いは母性愛を逆手に取ったゲーム?!
――協力して頂いたのは「アリチーム」は中山功太くんのお母さんで、「ナシチーム」は川畑君の母さん。
ふたりのお母さんは、共に、明るく、可愛い方で、反応も良く。とても有難かった。
おふたりにはトーク、コント、ゲームとフルに頑張って頂いた。有難うございました。
――しかし、安田様、親子の愛を見抜けず、本物の親子を当てられず。残念!
※で、両チームともに勝利なのだが、進行上、負けたチームへの罰ゲームが必要で、安田様が敢えて勝敗を決め、「ナシチーム」の川畑親子が舞台に残って親子漫才をやることに!
※川畑親子を残して全員退場。そして漫才の間に、次の企画の為に全員、フォーマルウエアに着替えである。
■罰ゲーム・川畑親子の漫才!
〜基本的には川畑君が喋り続けて、お母さんは笑っているだけという感じだったが、白けるような事は一切なく、十分なつなぎの漫才だった。因みに、この日お母さんには4時に楽屋入りして頂いた。この漫才の時間が9時10分。お疲れ様でした。本当に有難うございました。
裏の準備ができて、漫才は2分半で強制終了。
――一旦暗転。そして最後の企画のセットスタンバイ。
※ここまで細々と、長々と書いて来たが、このイベントで僕が一番面白いと思い、そして伝えたかったのはこれだ!少々長いが辛抱強く読んで下さい!
■第四企画『京橋秘密パーティ』
――10人全員がスーツで登場。
――ステージ上には、中央にマイクが一本。そしてパーティの目的の為にシャンパンと焼き芋、ポテトチップスなどが出ている。
浅越「最後はパーティです。しかし、芸人がやるのですから普通のパーティではございません。名付けて‘放屁パーティ’。このパーティは今日一のおならが出たところで終了と言うパーティです」
※人前でおならをしようというお馬鹿企画である。
※10人もいれば、誰かがその内出来るであろう。但し、誰もがこれでパーティが終わっていいと認める良いオナラ=今日一でなくてはならない、という芸人のノリ満載の企画だ。
※この企画は僕が出した。実は同じことを20年近く前テレビでやった。番組はABCの「ダウンタウンの・・・!?」
※浜ちゃんが司会をやり、その周りには勿論、松ちゃん、今田耕司、東野幸治、ホンコン、板尾創路、木村祐一とリットン調査団のふたりもいたかもしれない。全員スーツでノリは同じだ。
※ところが、何かの都合で僕は収録を休み、しかも何故かオンエアも見ていない!しかし、面白かった、こちらの思惑がはまったと聞いた!
※それ以来、僕はこの企画をいつか再びやれる機会を待っていたのだ!それが遂に!
――さて、パーティスタート。矢野様の「乾杯」の御発声からである。この時点でこのライブ開始から1時間42分が経っていた。
――同時に、バロック風の音楽が聞こえてくる。
――一斉に、焼きイモに飛びつく10人である。そして、先ずは歓談。
浅越「オナラが出そうになった方は、手を上げて、このマイクの前に進み出て、お客さんにお尻を向けて出して下さい!」
矢野「お客さんも出そうになったら言って下さい」
川畑「焼き芋食べたら屁が出るって本まなん?」
浅越「久馬さん、酒ばっかり」
浅越「舞台上でオナラをしたことがある人?」
川畑「これ食べて」(客先に芋を渡す)
久馬「出えへんかったらどうするの?」
浅越「出るまでです」
林 「屁、ここう!」
中山「もう屁こいても失うものないですし」
※これらの会話文は、抜粋です。その一言一言に他の人達が反応し、ワイワイとパーティは続けられています。
ギブソン「俺の屁めっちゃくさいんすよ」
浅越「あ、覚えてる」
ギブソン「梅田花月の楽屋パニックに陥れたことある」
すっちー「ターチン(中川)の屁もむっちゃ臭い。タクシーでこいて、臭過ぎて、降りて下さいって言われたことある」
川畑「ターチンのこ子供がまだ言葉言えないうちに、ターチンの屁に臭って言ったらしい」
※ここで8分経過。
※「体動かしたら屁出る」と皆で色々やり出す。
――全員が4つんばいで力む。
浅越「お客さん、今、最低のショーを見てます」
――中腰で頑張る人も。その中、
安田「今、してもうた」
川畑「どこでしとんねん!」
――一同が立つ中、林が体をそらして頑張る。しかし出ない。
――マイクの前へ功太が行くが、「おしっこ出そう」とやめる。
――自分で尻を叩き始める林。歩き回る久馬とギブソン、すっちー。
――林が功太にケツを蹴って貰う!と、安田が興味を持って絡んで来るが・・・不発。
久馬「ションベンでもいい事にしようや」
浅越「ダメです」
久馬「オナラって無くて、ホントはお父さんやねん」
全員「はあ?」(意味不明)
――功太、コーラックの動きをする。
川畑「俺、来たかもしれん」
――一同、ざわめくが、出ず。
――林、コーラックの動きに加わる。
ギブソン「浅越さんに、僕のケツに思いっきり空気を送り込んで貰って、出す。その空気が屁を呼んでくるかも」
川畑「誘い水的な」
――ヤナギブソン四つん這い。浅越、ギブソンの尻に口を当て息を吹き込む!勿論、ズボンの上から。暫くして、
ギブソン「熱っ!」
――そして、ギブソンマイクの前へ行くが、出ない!
功太「今のを全員一列でやりませんか」
川畑「なるほど、誰か出るかもしれん」
すっちー「そういう祭りみたいに見えるから」
――と、次々に四つん這いになり一列になろうとする。ところが、安田の前は嫌だとか、後ろは嫌だとか、揉める!
――ともかく浅越以外一列になる。
――九人の男が、前の男のケツに口を当てて、本気で息を吹き込むのだ!
矢野「せーのでやるよ!」
――あちこちで「熱っ!」の声。しかし、誰も出ず。
※この時、20分経過!
すっちー「これ最悪、お客さん、気ぃ付いたら2009年迎えてるって」
浅越「ありえますよ」
川畑「京橋花月始まったばっかりに、何してんねん」
浅越「京橋花月の歴史に載りますよ」
――なかなか出そうにない状況に、誰と言うことなく皆が必死で出そうとステージ上でせわしなく動き始める。林はジャンプ。
――中川と功太、トイレへ。
――林、マイクの近くでポテトチップを一口。カリッと良い音がしただけ。
――中川と功太、客席から帰ってくる。走って出そうとしたようだ。
――相変わらず芋を食いながら、気張る一同。
――その時、ギブソン、マイク前で大きなくしゃみ!と、久馬が、
久馬「今、出てますけど、聞こえてる?」
浅越「え?あ、このクラシック」
久馬「聞こえてる?」
浅越「気い利かして、消したやん。実はオナラでクラシック奏でてますっていうギャグやのに!」
※音響さんが、久馬の「聞こえてる?」に反応してしまって、バロック音楽の音量をしぼったのだった!
功太「強硬策出ていいですか。このマイクをケツの穴に入れて、抜いた時に音出るかも」
――しかし、出ず。
功太「今後一生屁ぇ出んでええから、今、屁ぇ出ろ!」叫ぶ功太だった。
――その時、安田、マイク前へ!一同注目!しかし・・・出ズ。
――おしっこへ3人、4人、5人・・・舞台には、中川、浅越、矢野、功太、ギブソン、の5人。
※27分経過!
――5人のトーク・・・「出そうとするから出ない」など。
――三々五々帰ってくる芸人たち。全員戻る。
久馬「(客席に座って)チュートリアル出せ!」
久馬「屁ぇのこと真面目に考えよ」
林 「パチンコ打ってる時とかめっちゃ出る」
川畑「お前ら若いんやし何とかならんのか。年齢関係あるような気がする、横隔膜とか」
※30分経過。
――現在、中川は四つんばい。功太はヤンキー座り。林は四股を踏んでいる。川畑はお尻をマッサージ。ギブソンは座り込み、浅越はテーブルでお腹を圧迫し、他は食べている。
※この時、僕は客席に座っていて、万が一を考えて力んでいた。
林 「こういうクラブ活動があったとして、これで夏終わりですよ」
川畑「今、発見。お尻の穴と尾骶骨の間をつつくと出てくる感じせんへん?」
林 「(やってみて)あ、ほんまや!」
一同「(実行)ほんまや。ほんまや。ほんまや」
※この時、ふたりの客が席を立つ。
矢野「ほら、帰る。そらそうやわな」
浅越「ごめんなさいね」
功太「ちょっと待って、屁ぇ聞かんと、何で帰るんですか!」
浅越「楽しんでいただけました?」
川畑「とりあえず、誰が屁ぇこいただけ、ブログに載せます」
浅越「すいませんね」
※時間は9時45分。33分経過である。
――それでも、尻の穴と尾骶骨の間を刺激し続ける一同!
川畑「全く判らんけど、頑張ってみるわ」
――と、川畑君がマイクの前へ。
川畑「期待せんとってな」
矢野「知らん顔しとこ」
――川畑君頑張ること17秒。出ズ!
矢野「これ競技やで」
浅越「ここで屁ぇしたらヒーローですよ。英雄」
功太「屁ぇ出んと、終電なくなっても、続ける?」
浅越「続けますよ」
矢野「終電無くなったら、お客さんにタクシーチケット出さない感から、大損ですから、やっぱ、出さんとダメです」
功太「屁ぇここうと思って出えへんから、うんこをしようと思ったら出る」
川畑「なるほど、目標より高いところを目指す」
功太「これ、マジ来た!」
――みんなの期待の中、そーっとマイクに近寄る功太。現在9時48分。
――川畑が功太のスーツの後ろをめくり、マイクの高さを合わせ、音が確実に取れるように気を配る。
――時間が止まったような舞台上、功太、頑張ること20秒、
功太「おしっこ出たぁ!もお!」(ちょっとちびったようだ)
――会場に溜息。お客さんも待ちわびているのか。
――ギブソンが袖から戻ってくる。
ギブソン「タバコ吸ったら、うんこしたなるんすよ。で、吸って来たんすけど、ストレス解消されただけでした」
浅越「このコーナーだけで40分やってます!」
――川畑がマイク前へ。17秒・・・あかん。
――続いて、すっちー「いけるかな」とマイク前へ。
すっちー「くくく。クク!」
――尻を客席に向けているから、表情は判らないが、その顔を見て、他の芸人達が笑っている。どんな顔をして気張っているのだろう。テレビならこれは逃さないところだが・・・
――それに反応して、客席からもクスクスという笑いが起こる。
中川「すっちゃん、泣いてるやん!」
――恐らく、ウミガメ状態のすっちーだったのだろう。
――36秒経過。出ない。
すっちー「悔しい」とひとこと。
矢野「判る、大の大人がこんだけ集まってな・・・」
川畑「悔しいな、探偵ナイトスクープの素人のほうが出しよるもんなぁ」
――1分経過。「すんません」とすっちーさがる。残念、出ズ!
※3人目のお客さんが帰る。
※続いてもう二人、帰る。
矢野「すいません。屁が出んで」
川畑「だって、残すはあと屁ぇだけやもん」
功太「けど、この屁は感動する思うんですけどね」
ギブソン「確かに」
中川「悔しい」
矢野「クリスマスイブに皆、屁の音待ってるってねぇ」
功太「ジングルベル聞かんとね」
※別のお客さんが席を立つ
功太「また良かったら屁を聞きに来て下さい」
浅越「有難うございました」
※ライブスタート以来、丁度と言うべきか2時間22分22秒経過した時――僕はこれを劇場から頂いたDVDを見ながら書いている。
すっちー「来た!」一声高く!
――マイク前に再びスタンバイするすっちー。腰をやや落とし、お尻の穴の高さがちょうどマイクとなるように。11秒後!
すっちー「行くぞ!」
――その1秒後、「プーッ!」高らかにオナラの音が京橋花月に響いたのであった!
――一挙の歓喜と歓声!みんなに抱きしめられ、もみくちゃにされるすっちー!浅越はひとり座り込んで大喜びだ!会場は割れんばかりの拍手!(お客さん少ないからそうでもないが・・・)
浅越「やったぁー!」
――そこへ、こんな時にトイレへ行っていた安田が駆け込んできて、遂に、すっちーの胴上げが始まる!やったぁ!やったぁ!やったぁ!
浅越「間違いなく、只今のは今日一のオナラでした!以上を持ちまして、京橋秘密パーティ、お開きでございます。素敵な夜を有難うございました!」
――エンドの音楽と共に、暗転。ライブ終了である。
※全2時間23分。最後のオナラだけで43分。トンデモナイライブだった。
※本来なら、最後は舞台上で出演者のワイワイトークとかがあるものだが、時間が押したせいで、あっという間の幕だ。しかし、お客さんはしっかり満足そうだった!
※僕は、早速に客席から楽屋へ、お疲れ様と有難うございましたを交わし合った。
そして、同じビル内の鍋屋さんでお疲れさん会。仕事で参加できなかった芸人さんもいたが、心地よい夜だった。
その後は田中亮治とお決まりのようにミナミへ!
お客さんと、そして芸人さんに有難う!
改めて今夜の芸人さん達の腕と根性を知った夜だった。
是非、次はもっとトンデモナイものを!

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